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J-GLOBAL ID：201802244505932471   整理番号：18A1793364

支部発 話題欄 1 千姿万態の「カルボニルひも」柔軟で様々な構造を誘起できる脂肪族ポリカルボニル化合物

著者 (1件)： 猪熊泰英 (北大 大学院工学研究院)
資料名： 化学と工業  (Chemistry & Chemical Industry)
巻： 71  号： 10  ページ： 822-823  発行年： 2018年10月01日 
JST資料番号： F0107A  ISSN： 0022-7684  CODEN： KAKTAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ひも状の柔軟な炭素鎖に多数のカルボニル基が導入された脂肪族ポリカルボニル化合物は,カルボニル基由来の反応や分子間相互作用を駆使することで様々な構造や立体配座をもつ化合物の炭素骨格を作ることができる。中でも,構造柔軟性に由来する折れ曲がり構造をもった炭素骨格を作り出せることは芳香環には出せない魅力の1つである。本稿では,最近新しく合成された1,3-および1,4-ジケトンの交互繰り返し構造をもつ脂肪族ポリカルボニル化合物を中心に,「カルボニルひも」化合物の合成や変換反応などの研究動向を概論する。(著者抄録)

シソーラス用語： *カルボニル基 ,  *分子間相互作用 ,  *カルボニル化合物 ,  ジケトン ,  脂肪族ケトン ,  エノラート ,  アルドール反応 ,  ニッケル錯体 ,  Claisen縮合 ,  発光 ,  ルミネセンス ,  ラクトン ,  カップリング反応 ,  ポリイミン重合体 ,  多核錯体 ,  環化反応 ,  固体発光 ,  ポリケチド類 ,  アシルCoA ,  芳香族化合物 ,  第一アミン
準シソーラス用語： ポリケチド

分類 (4件)： 脂肪族ケトン  (CF03190Q) ,  付加反応,脱離反応  (CF02030M) ,  触媒反応一般  (CB06080F) ,  環化反応,開環反応  (CF02050I)

物質索引 (9件)： 2-[4-(ジシアノメチリデン)-2,2,3,5,5,6-ヘキサメチル-1,2,4,5-テトラヒドロペンタレン-1-イリデン]プロパンジニトリル ,  3,3,8,8,13,13,18,18-オクタメチルイコサン-2,4,7,9,12,14,17,19-オクタオン ,  3,3,8,8-テトラメチルデカン-2,4,7,9-テトラオン ,  3,3′-[(フラン-2,5-ジイル)ビス[(ジメチルメチレン)(フラン-2,5-ジイル)]]ビス(3-メチル-2-ブタノン) ,  3,3′-[エチレンビス(4,4-ジメチル-4H-ピラゾール-3,5-ジイルエチレン)]ビス(4,4,5-トリメチル-4H-ピラゾール) ,  3,3-ジメチル-2,4-ペンタンジオン ,  アセチルCoA ,  マロニルCoA ,  ベンジルアミン

引用文献 (6件)：

• C. Hertweck, Angew. Chem. Int. Ed. 2009, 48, 4688.
• E. Drent, P. H. M. Budzelaar, Chem. Rev. 1996, 96, 663.
• M. Uesaka, Y. Saito, S. Yoshioka, Y. Domoto, M. Fujita, Y. Inokuma, Communications Chemistry 2018, 1, 23.
• P. J. Wittek, T. M. Harris, J. Am. Chem. Soc. 1973, 95, 6865.
• R. W. Alder, N. P. Hyland, J. C. Jeffery, T. Riis-Johannessen, D. J. Riley, Org. Biomol. Chem. 2009, 7, 2704.

タイトルに関連する用語 (6件)： 話題 ,  カルボニル ,  ひも ,  誘起 ,  脂肪族 ,  カルボニル化合物