文献

J-GLOBAL ID：201802244541873020   整理番号：18A0000262

非線形c-f交換相互作用効果のある希土類金属におけるスピン波理論

Theory of Spin Waves in Rare Earth Metals with Non-Linear c-f Exchange Interaction Effect

著者 (2件)： KAINO Keimei ,  KASUYA Tadao
資料名： Forma (Web)  (Forma (Web))
巻： 32  号： Special Issue 2  ページ： SII27-SII42 (WEB ONLY)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0085A  ISSN： 2189-1311  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： らせんスピン秩序化を生成する簡単なバンドモデルを用いて,c-f交換相互作用を含む非摂動エネルギーを,f-スピン演算子S_nをその期待値<S_n>で置き換え最小化することで磁気状態図を得た。c-f交換相互作用が増大するにつれて,いかなる結晶場がなくとも,ヘリックス構造と円錐構造が出現し,強磁性構造がより安定になった。二番目に,スピン波分散の式を求め,それが二次転移境界上では不安定であることを示した。強磁性スピン波のスピン波定数はフェロ-ヘリックス境界近傍で消失し,らせん相での波数0<q_z<Qの全領域はらせん波数Qが連続的に減少するソフト化を呈した。三番目に,二時間Green関数法により,有限温度でのスピン波分散を導出した。最後に,GdとHoに対する有限温度でのマグノン分散における異常な性質,及び希釈Tb-Y合金のマグノン分散の異常な性質を数値計算によって説明した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *スピン波 ,  *希土類元素 ,  *磁気状態図 ,  ヘリックス構造 ,  *交換相互作用 ,  分散関係 ,  *マグノン ,  磁気秩序 ,  強磁性 ,  Green関数 ,  ガドリニウム ,  ホルミウム ,  イットリウム含有合金 ,  テルビウム合金
準シソーラス用語： 希土類金属

分類 (1件)： 金属結晶の磁性  (BM06040T)

引用文献 (38件)：

• T. Kasuya, in G. T. Rado, H. Suhl (eds.), Magnetism IIB, Academic Press, New York, 1966, pp. 215-294.
• W. C. Koehler, Magnetic Properties of Rare-Earth Metals and Alloys, J. Appl. Phys. 36 (1965) 1078-1087.
• B. R. Cooper, in F. Seits, D. Turnbull, H. Ehrenreich (eds.), Solid State Physics 21, Academic Press, New York, 1968, pp. 303-400.
• T. Nagamiya, in F. Seits, D. Turnbull (eds.), Solid State Physics 20, Academic Press, New York, 1967, 305-411.
• J. Jensen and A. R. Mackintosh, Rare Earth Magnetism: Structures and Excitations, Clarendon Press, Oxford, 1991. http://www.fys.ku.dk/ jjensen/Book/Ebook.pdf

タイトルに関連する用語 (5件)： 非線形 ,  相互作用効果 ,  希土類金属 ,  スピン波 ,  理論