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J-GLOBAL ID：201802244662462236   整理番号：18A0360365

安定な高伝導性ナノワイヤー金属錯体-多重水素結合によるPd(III)状態の安定化

著者 (5件)： 井口弘章 (東北大 大学院理学研究科) ,  MIAN Mohammad Rasel (東北大 大学院理学研究科) ,  高石慎也 (東北大 大学院理学研究科) ,  山下正廣 (東北大 大学院理学研究科) ,  山下正廣 (東北大 材料科学高等研)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 73  号： 3  ページ： 19-22  発行年： 2018年03月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・電子が1次元方向のみに運動し,スピン・電荷・格子に係わるエネルギー因子が競合・協同する一次元電子系であるナノワイヤ金属錯体の室温における高い電気伝導性について解説。
・[M(L)₂X]Y₂(M=Ni,Pd,Pt,X=Cl,Br,I)に対し,さまざまな面内配位子Lや対アニオンYをもつMX錯体の軌道エネルギーとこれまでの研究例を紹介。
・これまで,研究されてきた混合原子価(MV)相に対し,平均原子価(AV)相を実現することの意義とこれまでの研究戦略を説明。
・L-酒石酸の有機反応を用い,ヒドロキシ基を持つジアミン配位子dabdOHを含むBr架橋Pd錯体[Pd(dabdOH)₂Br]Br₂を合成。
・本MX錯体の電子状態をラマンスペクトルで調べ,10K~300Kの温度範囲でAV相であることを確認。
・光学バンドギャップが高伝導性の期待できる0.45eVであることを確認。
・短いPd-Br-Pd間距離が実現できたのは,Brイオンとの水素結合であることを説明。

シソーラス用語： *導電性 ,  *ナノワイヤ ,  *遷移金属錯体 ,  *水素結合 ,  *パラジウム錯体 ,  *多核錯体 ,  低次元系 ,  配位子 ,  対イオン ,  エネルギー準位 ,  混合原子価錯体 ,  ヒドロキシ基 ,  Ramanスペクトル ,  光学ギャップ ,  *一次元錯体 ,  一次元系 ,  軌道エネルギー準位 ,  窒素複素環化合物
準シソーラス用語： *電気伝導性 ,  光学バンドギャップ

分類 (2件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  半導体結晶の電気伝導  (BM03043X)

物質索引 (8件)： ジエチレンジアミン ,  L-酒石酸 ,  (2S,3S)-2,3-ジアミノブタン-1,4-ジオール ,  1,4-ジペントキシ-1,4-ジオキソブタン-2-スルホン酸イオン ,  1,3-ビス(ヘプチルオキシ)-1,3-ジオキソプロパン-2-スルホン酸イオン ,  (2S,3S)-ブタン-2,3-ジアミン ,  シクロペンタン-1β,2α-ジアミン ,  シクロヘキサン-1β,2α-ジアミン

タイトルに関連する用語 (6件)： ナノワイヤー ,  金属錯体 ,  多重 ,  水素結合 ,  PD ,  安定化