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J-GLOBAL ID:201802245236743854   整理番号:18A0312575

トリカブトの塊根の大きさとアコニチン系アルカロイド成分含有率との関係および塊根内での成分の分布について

Relationship between Tuberous Root Size and Aconitine Alkaloids Content and the Distribution of Aconitine Alkaloids in Tuberous Roots of Aconite Plants (Aconitum japonicum Thunberg)
著者 (5件):
資料名:
巻: 87  号:ページ: 76-82(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: G0811A  ISSN: 0011-1848  CODEN: NISAAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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トリカブト(Aconitum japonicum Thunberg)は,キンポウゲ科の多年生草本で,その塊根はアルカロイドを含有する生薬として利用される薬用作物である.漢方製剤の原料に使用するうえでアルカロイドの成分含有率は極めて重要である.トリカブトの成分含有率は塊根の大きさと関係があるとされるが,その具体的な関係は明らかではない.本研究では,塊根の大きさと成分含有率の関係を調査した.塊根の総アルカロイド含有率は,塊根の乾物重と有意な負の相関関係にあり,35 g以上ではほぼ一定となる傾向を示した.圃場試験において塊根を大(30 mm以上),中(20 mm以上),小(20 mm以下)の3つに分級して,総アルカロイド,メサコニチン,ヒパコニチンおよびアコニチン含有率を調査したところ,塊根が大きくなると成分含有率は低下する傾向がみられ,成分含有率を低く抑えるためには,大きな塊根を生産する栽培法の確立が必要であった.しかし,成分含有率には栽培環境による影響および栽培環境と塊根の大きさによる交互効果が有意であったことからさらなる研究が必要である.1つの塊根内では,塊根の両端,特に芽を含む頂端部分で成分含有率が高かった.このことが塊根が大きくなると成分含有率が低くなる要因の1つと考えられた.また,このことから,多数の検体を分析する必要が生じた場合には,分析試料の縮分には縦方向に分割することが必要であることが示された.(著者抄録)
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分類 (2件):
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薬用植物  ,  植物の生化学 
引用文献 (11件):
  • 藤田早苗之助 1972. 薬用植物栽培全科. 農山漁村文化協会, 東京. 157-161.
  • 後藤坦久 1956. Aconitineの分解と其の分解物質の薬理作用に関する研究. 日薬理誌 52: 496-510.
  • 川口數美・石﨑昌洋 2014. 薬用植物トリカブトの育種と栽培の研究. 薬用植物研究 36(1): 13-27.
  • 公益財団法人日本特産農産物協会 2015. 薬用作物(生薬)に関する資料 (平成 24 年産). 3-34.
  • 厚生労働省 2011. 第十六改正日本薬局方. 1576-1577.
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