抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,倉庫内作業において要素作業計測が実現されることによってもたらされる効果とその実現可能性について,実際の作業データを用いて検討を行っている。まず,現場管理における要素作業計測の効果を整理している。具体的な効果として,ボトルネックとなっている要素作業の直接把握,各要素作業時間に基づく詳細な分析,荷主企業との定量データに基づく交渉の支援が可能になることが示されている。つぎに,新築のアパレル系倉庫において計測を行って要素作業推定精度を確認した上,この計測データを用いて,作業者ごとの違いや改善効果が計測できるのかといった実現可能性について検討している。その結果,商品ロケーションの知識や作業方法の違いによる,作業者ごとの差異が要素作業時間に反映されることを確認している。さらに,台車の改良やジョブローテーションによる効果も各要素作業時間や作業姿勢に反映されることを確認している。以上より,要素作業計測が実現されることによってもたらされる効果を確認し,これによる現場管理の高度化の実現可能性があることを示している。(著者抄録)