抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,高精度で実用的なOD交通量推定モデルを構築することをめざし,その重要なインプット情報であるリンク利用率の算定や目的地選択確率の更新をETC2.0データにより作成する方法の検討を行った。まず,リンク利用率の算定に関して,Dial型経路配分アルゴリズムやMarkov型経路配分アルゴリズムの妥当性を,ETC2.0データにより検証した。その結果,DialのアルゴリズムではETC2.0で観測されているリンクの利用状況をうまく表現できなかった。循環経路を排除するため有効経路に含まれるリンクが限定的であることが原因として考えられる。また,全リンクを対象としたMarkov配分アルゴリズムは,分散パラメータの値によっては計算が不安定になることが明らかとなった。そのため,ETC2.0データにより利用が確認されたリンク集合を用い,循環経路を許容するMarkov配分アルゴリズムにより配分する手法を検討した。目的地選択確率の更新に関しては,ベイズ更新の考え方を援用した手法を提案した。(著者抄録)