抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,IoT(Internet of Things)が注目を集め,今後IoT機器の増加が予想されている。それに伴い,IoT機器のネットワーク接続性を提供する無線規格LPWA(Low Power Wide Area)上の通信量の増加が予想されている。しかしながら,LPWAに分類される複数の無線通信規格がそれぞれ独立に提案されているため,今後同一の無線周波数上に異なる複数の無線通信システムが混在すると予想され,システム間での相互干渉が懸念される。そこで,同一無線周波数上に混在する異種無線通信システムとして,本研究ではWi-SUNとLoRaWANに着目し,相互干渉特性を調査する。Wi-SUNはスマートメータ等に採用され,LoRaWANは現在様々な企業が実証実験を進める,有望な規格である。両者は,日本国内では同じ920MHz帯のISM帯を利用するため,相互干渉の発生が予想される。そこで本研究では,1対の通信ペアを対象とした基礎特性評価に加え,実環境を想定したシナリオで干渉の影響を調査した。調査の結果,LoRaWANが使用する拡散率によって伝送速度が異なるため,特に伝送速度の低い場合に相互干渉が大きくなることが分かった。このことから干渉の低減には(1)LoRaWANが高い伝送速度(低い拡散率)を提供することと(2)1ch以上利用チャネルを離隔すること,が有効であることを明らかにした。(著者抄録)