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J-GLOBAL ID:201802247875838210   整理番号:18A0495828

中性子星の合体事象GW170817におけるやや相対論的な広角アウトフロー

A mildly relativistic wide-angle outflow in the neutron-star merger event GW170817
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巻: 554  号: 7691  ページ: 207-210  発行年: 2018年02月07日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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GW170817は,連星系の中性子星の合体に起因する重力波として初めて検出されたものである。この事象は電磁スペクトル全体にわたる放射を伴い,その位置は,40メガパーセクの距離にある銀河NGC4993であると特定された。観測されたγ線,X線,電波放射は,合体時に放出されて周辺の物質からうまく脱出した超相対論的なジェットに起因し,視線方向からずれた(軸方向から外れた)向きであると考えられている。そのようなジェットの存在は,中性子星の合体を短時間の硬γ線バーストを駆動するものとして仮定するモデルから予測されている。本論文では,GW170817の電波光度曲線には,軸方向から外れたジェットの残光の直接的な特徴がないことを報告する。視線方向からずれたジェットの存在を完全に除外することはできないが,観測されたγ線放射の起源がそうしたジェットだとは考えにくい。むしろ,この電波データは,我々の方向に向かって移動するやや相対論的な広角アウトフローが存在していることを必要とする。このアウトフローは,合体時に力学的に放出された中性子の豊富な物質の高速な尾部であるか,合体時に放出されたジェットからエネルギーが力学的な放出物に移る際に脱出した,物質のコクーン(繭状構造)である可能性がある。コクーンモデルは,GW170817のγ線放射やX線放射と同様に,電波の光度曲線を(また,おそらく紫外線と可視光の光度曲線も)説明できるため,観測データと最もよく一致するモデルである。コクーンは,中性子星の合体で生じる普遍的な現象である可能性があり,近傍宇宙における電波,紫外線,X線,γ線トランジェント天体のこれまで未確認の種族を形成している可能性がある。Copyright Nature Japan KK 2018
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分類 (2件):
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星雲  ,  天文学・天体物理学一般 

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