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J-GLOBAL ID：201802248045352582   整理番号：18A0626907

白金の使用量低減を目指した高活性白金触媒ナノクラスターの創製とその機能発現メカニズムの解明

著者 (1件)： 根岸雄一 (東京理大 理)
資料名： 新井科学技術振興財団事業年報
号： 23  ページ： 16-21  発行年： 2017年07月31日 
JST資料番号： J1027A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・燃料電池の電極材料用として,高活性な酸素還元触媒能を有するナノメートルサイズの白金クラスターを以下の2つの合成法で作成。
・1)テトラオクチルアンモニウムブロミド(C₃₂H₆₈BrN)保護白金クラスターをポリオール還元法にて合成。
・2)フェニルエタンチオラート保護白金クラスターを,同様な方法で,配位子にフェニルエタンチオール(C₂H₄PhSH)を使用して合成。
・合成したクラスターの化学組成をMALDI質量分析にて評価。
・酸素還元触媒能を,カーボン上に吸着させた白金クラスター修飾電極を作成し回転ディスクボルタンメトリーで評価。
・合成した白金クラスターの酸素還元触媒能は,市販の白金ナノ粒子よりも1.5倍程度向上。
・しかし,合成したクラスターが市販のものよりも4倍の表面原子数を持つことを考慮すると,粒子自体の触媒活性はむしろ低下したことを示唆。

シソーラス用語： *白金触媒 ,  金属クラスタ ,  *ナノクラスタ ,  *触媒活性 ,  燃料電池 ,  電極触媒 ,  MALDI-MS ,  ボルタンメトリー ,  触媒調製
準シソーラス用語： MALDI質量分析 ,  金属ナノクラスタ ,  電極触媒活性 ,  白金クラスタ

分類 (1件)： 触媒の調製  (CB06110P)

物質索引 (1件)： テトラオクチルアンモニウムブロミド

引用文献 (10件)：

• K. Yamamoto, T. Imaoka, W. J. Chun, O. Enoki, H. Katoh, M. Takenaga and A. Sonoi, Nat. Chem., 2009, 1, 397.
• Y. Wang, J. Ren, K. Deng, L. Gui and Y. Tang, Chem. Mater., 2000, 12, 1622.
• A. Dass, A. Stevenson, G. R. Dubay, J. B. Tracy and R. W. Murray, J. Am. Chem. Soc., 2008, 130, 5940.
• Y. Negishi, K. Igarashi, K. Munakata, W. Ohgake and K. Nobusada, Chem. Commun., 2012, 48, 660.
• W. Kurashige, K. Munakata, K. Nobusada and Y. Negishi, Chem. Commun., 2013, 49, 5447.

タイトルに関連する用語 (8件)： 白金 ,  使用量 ,  活性 ,  白金触媒 ,  ナノクラスター ,  創製 ,  発現 ,  メカニズム