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J-GLOBAL ID：201802248436459156   整理番号：18A0742394

二量化系における光誘起高周波電荷振動

Photoinduced High-Frequency Charge Oscillations in Dimerized Systems

著者 (1件)： YONEMITSU Kenji (Chuo Univ., Tokyo, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 87  号： 4  ページ： 044708.1-044708.8  発行年： 2018年04月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 二量化系における光誘起電荷動力学を,1/2充填率の1次元スピンレスフェルミオンモデルと3/4充填率のκ-(ビス[エチレンジチオ]テトラチアフルバレン)₂X[κ-(BEDT-TTF)₂X]に対する2次元モデルに対して厳密対角化法と時間依存Schroedinger方程式を基に研究した。明確に偏った電場の1サイクルパルスをかけた後,この系のサイトの半分で電荷密度は同位相で振動し,他の半分の電荷は逆位相で振動した。弱い電場では,光励起後,任意のサイトの電荷密度の時間プロファイルのFourier変換は,定常状態光学伝導率スペクトルのピークに相当する有限サイズ系に対するピークを持つ。強い電場では,これらピークは抑制され,新しいピークが高エネルギー側に現れる,すなわち,電荷密度は主に単一の周波数で振動し,振動は究極的には減衰する。サイト間斥力のない2次元の場合と1次元の場合,この周波数は,2つのサイトクラスを連結するすべての結合が利用される電荷移動過程に相当する。このように,この振動は電子ブリージングモードのように振る舞う。この新しいピークと,光励起後のκ-(BEDT-TTF)₂Xで最近見いだされた反射率ピークとの関連性を論じた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 二量化 ,  オレフィン化合物 ,  *硫黄複素環化合物 ,  動力学 ,  Schroedinger方程式 ,  対角化 ,  光学定数 ,  反射率 ,  Fourier変換 ,  光ポンピング
準シソーラス用語： 二量体化 ,  厳密対角化 ,  *光学伝導率 ,  光反射率 ,  光励起 ,  *電荷振動 ,  *電荷動力学 ,  動的局在

分類 (1件)： 光物性一般  (BM08010A)

物質索引 (1件)： BEDT-TTF

引用文献 (43件)：

• Special Topics: Photo-Induced Phase Transitions and their Dynamics, J. Phys. Soc. Jpn. 75, Issue 1 (2006).
• K. Yonemitsu and K. Nasu, Phys. Rep. 465, 1 (2008).
• D. Nicoletti and A. Cavalleri, Adv. Opt. Photonics 8, 401 (2016).
• C. Giannetti, M. Capone, D. Fausti, M. Fabrizio, F. Parmigiani, and D. Mihailovic, Adv. Phys. 65, 58 (2016).
• T. Ishikawa, Y. Sagae, Y. Naitoh, Y. Kawakami, H. Itoh, K. Yamamoto, K. Yakushi, H. Kishida, T. Sasaki, S. Ishihara, Y. Tanaka, K. Yonemitsu, and S. Iwai, Nat. Commun. 5, 5528 (2014).

タイトルに関連する用語 (3件)： 二量化 ,  光誘起 ,  電荷