文献

J-GLOBAL ID：201802248561059806   整理番号：18A0246295

酸化カルシウム焼結体の水への溶解に及ぼす微量添加物の影響

著者 (2件)： 福田寛之 (日本大 理工) ,  小嶋芳行 (日本大 理工)
資料名： 耐火物  (Refractories)
巻： 70  号： 2  ページ： 68-74  発行年： 2018年02月01日 
JST資料番号： F0515A  ISSN： 0039-8993  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 酸化カルシウム(CaO)は塩基性不定形耐火材として有用である。しかし,容易に水と反応して水酸化カルシウム(Ca(OH)₂)が生成するため,耐消化性の向上が求められる。本研究では,国内の石灰石中に含まれる代表的な不純物であるMgO,Al₂O₃,Fe₂O₃およびSiO₂を重質炭酸カルシウムに添加して焼成し,CaO焼結体を得た。CaO焼結体を水中に浸漬し,電気伝導率計を用いて溶解挙動を観察して各不純物の影響を調べた。焼成温度1500°Cにおいて,Al₂O₃およびFe₂O₃を1mass%添加することにより,粒径は無添加材の120nmからそれぞれ130および260nmに増大した。水への溶解は,MgO2O₃2O₃の順で遅延した。

シソーラス用語： *耐火物 ,  不定形耐火物 ,  *酸化カルシウム ,  *不純物 ,  酸化マグネシウム ,  アルミナ ,  酸化鉄 ,  二酸化ケイ素 ,  微量成分 ,  耐性 ,  スレーキング ,  *溶解 ,  溶解速度 ,  焼成 ,  温度 ,  電気伝導率 ,  結晶粒粗大化 ,  粒度分布 ,  X線回折分析 ,  電子顕微鏡観察
準シソーラス用語： シリカ ,  耐消化性 ,  焼成温度 ,  走査電子顕微鏡法

分類 (1件)： 耐火物  (YC04030N)

引用文献 (13件)：

• K. Hamano : J. Soc. Inorg. Mater. Japan., 157 244-253 (1978).
• H. Nagayama : J. Soc. Ceramic. Japan., 87 22-37 (1979).
• H. Yoshimatsu : J. Soc. Inorg. Mater. Japan., 9 241-246 (2002).
• 福田寛之,小嶋芳行:耐火物,68[12]560-564(2016).
• Y. Kojima, S. Hirose,Y. Tomita, H. Yoshida, T. Umegaki : J. Soc. Inorg. Mater. Japan., 22 255-260 (2015).

タイトルに関連する用語 (5件)： 酸化カルシウム ,  焼結体 ,  水 ,  溶解 ,  微量添加