抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:遠隔虚血プレコンディショニング(RIPC)が安定狭心症老年患者の生活の質と予後に与える影響を検討し、その臨床応用価値を更に述べる。方法:本研究は前向きコホート研究である。2016年1月2017年12月に、ある病院の心臓内科に入院した安定狭心症老年患者計215例を研究対象とし、いずれも経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)を行った。方法:RIPC群(105例)と対照群(110例)。RIPC群患者は入院後第2、3、4日の毎日、午後に各一輪の無創傷上肢虚血プレコンディショニングを行い、5日目にPCI術を行い、対照群は入院後5日目に直接PCIを行った。2群の患者の心筋酵素、心機能、西雅グラフスケールの評価及び12カ月のフォローアップ不良心血管イベント(MACE)を比較した。【結果】年齢,男性の比率,高血圧,糖尿病などのベースラインデータは,両群で類似していた(P>0.05)。また、RIPC群のPCI術後24時間の高感度心筋トロポニンTのピーク値はコントロール群より顕著に低かった(P=0.01)が、2群の左心室駆出分画とNYHA心機能の等級には有意差が認められなかった(いずれもP>0.05)。追跡調査12か月後,RIPC群の生活の質は,対照群より有意に改善し(すべてP<0.05),RIPC群の11例のMACEイベントは,対照群の15例(P>0.05)で,対照群の15例より有意に高かった。多変量ロジスティック回帰分析は,ベースラインの左室駆出分画とNYHA心機能の等級が,術後12か月のMACEの独立危険因子であることを示した。結論:遠隔虚血プレコンディショニングは冠状動脈の再灌流損傷程度を軽減でき、生活の質を改善できるが、中期の心機能とMACEには顕著な影響がなく、更に多くの大型研究により、RIPCが老年の安定性冠状動脈性硬化症患者の予後に対する影響を検証する必要がある。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】