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J-GLOBAL ID：201802249454053559   整理番号：18A1061476

改良した立木曲げ試験によって測定した造林木の樹幹ヤング率の検証

Verification of Trunk Modulus of Elasticity Obtained by Improved Tree Bending Tests

著者 (4件)： 日置絵里香 (北海道大学農学研究科) ,  小泉章夫 (北海道大学農学研究院) ,  佐々木義久 (北海道大学農学研究院) ,  鳥田宏行 (北海道立総合研究機構林業試験場道南支場)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 64  号： 3  ページ： 115-121(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 立木のヤング率を測定する非破壊試験の一つとして立木曲げ試験法がある。その測定精度の向上を目指して,現場で荷重変位関係を表示し直線域の存在を確認して樹幹ヤング率を計算するように測定方法を改良した。この改良によって風や隣接木との接触などの影響を容易に排除できることが確かめられた。また,トドマツ,カラマツ,グイマツ雑種F1 の3樹種について,樹幹ヤング率を応力波伝播速度試験や丸太の縦振動試験の結果と比較して,その実用性を検討した。その結果,樹幹ヤング率は供試木を伐採して得た丸太の動的ヤング率との相関が高く,実用的な材質指標として使えると考えられた。縦振動試験によって求めた丸太の動的ヤング率は樹幹ヤング率より30%程度,小さな値となった。その理由の一つとして,樹幹ヤング率では外縁部に形成された成熟材部の高いヤング率が影響して縦振動試験によるヤング率より大きくなったことが考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *曲げ試験 ,  *樹木 ,  *樹幹 ,  *Young率 ,  非破壊測定 ,  *木材 ,  トドマツ ,  カラマツ ,  速度 ,  振動試験 ,  木材性質 ,  測樹 ,  *丸太 ,  Larix gmelinii ,  応力波伝搬速度
準シソーラス用語： グイマツ ,  応力波伝播速度 ,  *立木曲げ試験

著者キーワード (5件)： nondestructive test ,  modulus of elasticity ,  coniferous plantation ,  stress wave velocity ,  longitudinal vibration

分類 (2件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z) ,  測樹学  (FF01040T)

引用文献 (11件)：

• 1) 荒武志朗, 有馬孝禮, 迫田忠芳, 中村徳孫:椪積み状態における丸太の高次固有振動数からの製材品MORとMOEの推定-スギ足場板への適用. 木材学会誌 38(11) , 995-1001 (1992).
• 2) 小泉章夫, 飯島泰男, 佐々木貴信, 川井安生, 岡崎泰男, 中谷 浩:秋田県産スギ材の強度特性(1) 丸太のヤング率. 木材学会誌 43(1), 46-51(1997).
• 3) 池田潔彦, 有馬孝禮:応力波伝播速度による立木材質の評価と適用 (2) 応力波伝播速度によるスギ林分の評価と平角製材への適用. 木材学会誌 46(3) , 189-196 (2000).
• 4) Koide, T., Koizumi, A., Gaman, S., Prawira, Y., Saito, H.: Mechanical-quality evaluation for young plantations of Shorea balangeran. Proceedings of International Symposium on Wild Fire and Carbon Management in Peat-Forest in Indonesia, Bogor, Indonesia, 2012, pp.149-154.
• 5) 宮下久哉, 織田春紀, 半田孝俊:若齢時におけるスギクローンの材質評価. 木材学会誌 55(3) , 136-145 (2009).

タイトルに関連する用語 (6件)： 立木 ,  曲げ試験 ,  造林木 ,  樹幹 ,  ヤング率 ,  検証