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J-GLOBAL ID:201802249455708804   整理番号:18A1791138

北方林における植物δ13Cのアイソスケープ:フィンランドのラップランドからのPinus sylvestris L.年輪における樹木間および地点間の変動性の問題への対処

Isoscapes of plant δ13C in the northern forests: Addressing the question of inter-tree and -site variability in Pinus sylvestris L. tree rings from Finnish Lapland
著者 (5件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 287-298  発行年: 2018年 
JST資料番号: S0495A  ISSN: 0016-7002  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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年輪における安定炭素同位体比(δ13C)は,気候学的および生態学的プロセスの指標として使用されることが増えてきた。しかし,経年のδ13C変動性と比較して,樹木間および地点間の変動性(すなわち,年輪気候ノイズ)に関連する因子はあまり注意を払われてこなかった。本論文では,生物地理学,気候,および林業の変数という観点で,年輪δ13Cデータセットにおける樹木間および地点間の変動性を定量化する統計的研究を提示する。このデータセットは,フィンランドのラップランドの北極に近い高木限界付近にある北方寒帯林の7地点で成長する67本のオウシュウアカマツ(Pinus sylvestris L.)に由来している。線形混合モデルからの推定値を用いて,樹木間および地点間のδ13C変動の背後にあるであろう3つの制約のセットを同定した。第一に,高木限界の南にある樹木と比較して,より寒冷な条件(高木限界)でより負のδ13C値をもつという,緯度による制約を見出した。第二に,経度による制約は,東部の地点においてより負のδ13C値をもたらすようである。第三に,高度による制約は,より高い高度で負のδ13C値がより小さいことをもたらす。樹木間及び地点間のδ13C変動のさらなるソースは,より大きい樹冠を持つより高い樹木では負のδ13C値がより小さくなるという,樹木サイズ変数に帰せられる。用いたデータにおいては樹木のサイズと年齢が密接に関連しているので,この結果はPinusのδ13Cデータが年齢に関係した変化を示す可能性があるという以前の知見を支持した。これらの結果は,環境による原動力と炭素同位体分別の間の機構的な繋がりに合致した。樹木間及び地点間の変動の程度は,平均δ13C値周辺の信頼区間の長さに影響した。平均値を推定するために必要なサンプルサイズを評価するための統計的検定力分析の使用が強調された。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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水圏・生物圏の地球化学  ,  その他の同位体地球化学 

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