抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,心材色に変動があると報告されているオニグルミ(Juglans mandshurica var.sachalinensis)の,樹幹に含まれるフェノール性成分に関する基礎的な情報を得るため,フェノール含有量の放射方向における変動の特徴を明らかにすることを目的とした。アセトン,水(7:3,v/v)溶液により抽出されたフェノール性成分の含有量を放射方向に測定し,辺材,辺心材境界,心材に着目したところ,心材部では辺材部に比べ多くのフェノール性成分を含んでいた。辺材部では形成層付近程小さい値をとり,辺心材境界付近の方が大きな値をとる傾向が認められ,辺材部においてもフェノール性成分が徐々に蓄積することが明らかになった。また,辺心材境界付近でフェノール含有量は大きく増加していたことより,オニグルミのフェノール含有量は,辺材部では髄側に向けて徐々に増加し,辺心材境界付近で特に大きく増加するという変動パターンを示すことが明らかになった。(著者抄録)