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J-GLOBAL ID:201802249652074625   整理番号:18A1494995

超音波法によるポーラスコンクリートの空隙率推定手法に関する研究

STUDY ON ESTIMATION OF VOID RATIO OF POROUS CONCRETE USING ULTRASONIC WAVE VELOCITY
著者 (4件):
資料名:
巻: 83  号: 749  ページ: 943-951(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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環境に優しい材料であるポーラスコンクリート(POC,細粉なしコンクリートまたは透水性コンクリート)は,透水性舗装,浄水場,植生基盤,あるいは生物の生息地としての機能への応用のため,近年多くの注目を集めている。POCは,種々の特殊な特性を作るために意図的に組み込まれた,セメントマトリックス(ペーストまたはモルタル),粗骨材,少量細粉骨材もしくは細粉なし骨材,混和材,水および連続空隙から成る特殊なコンクリートである。それは,将来,土木と建築の両方で広く使われる可能性を持つものである。最も重要な特性の一つである空隙率(空隙の割合)は,強度,透水性,保水性,水ウィッキングなどの様々な特性に影響を及ぼす。さらに,空隙率は容易に変化し,また,各部分の空隙率は,締固め度と使用した鋳型の壁効果が変化するために,現場で構築した場合のそれとは異なる可能性がある。したがって,建設後POC各部分の空隙率の変化を直接評価する品質評価法は非常に重要である。以前の研究によると,超音波速度法はPOCに対する最も簡単な試験法の一つである。これは非破壊的で,超音波速度と空隙率の間に強い相関があるので,POCに適用できる可能性がある。それ故に,数学関数によってその関係が事前に表現できれば,超音波速度を用いてPOCの空隙率を予測することが可能であると考えられる。さらに,予測された空隙率により,強度,透水性,保水性,水ウィッキングなどのPOCの種々の特性を表現し,予測することが可能である。本論文で,POCの空隙率と超音波速度との関係を調べた。試験結果に基づいて,空隙率と超音波速度の間の関係は,二次関数に近似できることを確認した。さらに,POCの空隙率と超音波速度の間の関係に影響を及ぼす主要因を明らかにするために,POC試料の断面を分析した。解析の結果,POC内で超音波が伝播する最短経路が,POCの空隙率と超音波速度の関係の支配要因であることを確認した。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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モルタル,コンクリート 
引用文献 (15件):
  • 1) ACI Committee 522. : 522R-10 report on pervious concrete, pp. 2, 2010
  • 2) Malhotra, V. M. : No-Fine Concrete Its Properties and Application, Journal of ACI, Vol. 73, No. 11, pp. 628-644, 1976
  • 3) Japan Concrete Institute : Technical Committee Report on Establishment of Construction Standards and Quality Assurance System for Performance-Based Design of Porous Concrete, 343pp., 2015.6 (in Japanese)
    日本コンクリート工学会:性能設計対応型ポーラスコンクリートの施工標準と品質保証体制の確立研究委員会報告書, 日本コンクリート工学会, 343pp., 2015.6
  • 4) Tamai, M., Mizuguchi, H. and Hatanaka, S., et al. : Design, Construction and Recent Application of Porous Concrete in Japan, Proceedings of JCI Symposium on Design, Construction and Recent Application of Porous Concrete, Japan Concrete Institute, pp. 1-10, 2004
  • 5) Japan Concrete Institute : Technical Committee Report on Establishment of Design and Practical Method of Porous Concrete, 231pp., 2003.5 (in Japanese)
    日本コンクリート工学協会:ポーラスコンクリートの設計・施工法の確立に関する研究委員会報告書, 231pp., 2003.5
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