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J-GLOBAL ID：201802249833659884   整理番号：18A2137632

日本国内で初めて発生が確認されたトマトを加害するトマトウロコタマバエLasioptera sp.(ハエ目:タマバエ科)

First Record of Lasioptera sp.(Diptera: Cecidomyiidae)Infesting Tomato in Hokkaido, Japan

著者 (8件)： 橋本直樹 (地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部中央農業試験場) ,  角野晶大 (地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部道南農業試験場) ,  岩崎暁生 (地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部中央農業試験場) ,  古館卓朗 (北海道檜山地区農業改良普及センター本所) ,  西村景 (北海道渡島地区農業改良普及センター本所) ,  高田昌広 (北海道十勝地区農業改良普及センター十勝東北部支所) ,  Kim Wanggyu (高麗大学校生命資源研究室) ,  湯川淳一 (九州大学)
資料名： 日本応用動物昆虫学会誌  (Japanese Journal of Applied Entomology and Zoology)
巻： 62  号： 3  ページ： 193-197(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0918A  ISSN： 0021-4914  CODEN： NIPTAR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2010年に日本,北海道,余市の農家の温室において,トマト植物体の茎上に未同定の壊死が発生した。2012年にトマトの茎と果実への被害は,最初の発生場所の近くと近隣の町の仁木町にある他の農家の温室で検出された。被害を受けた茎と果実には,成虫と幼虫の形態学的特徴がLasiopteraを示すタマバエ科の幼虫と蛹が認められた。侵入は人工芽トリミングにより損傷された植物部分に由来するように推察された。幼虫は繭を紡ぎ雪の下の茎の残さ物の中で越冬した。完全に成長すると,体長約2mm,体色は黄色がかったオレンジ色だった。これは,日本でのトマト植物におけるLasioptera種の寄生の最初の報告である。遺伝学的分析を含む更なる調査は,種レベルでタマバエを同定し,2001年にギリシャにおいてトマトとキュウリを感染させ,発見されたLasioptera種と日本種が同一であるかを確認する必要がある。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *タマバエ科 ,  トマト ,  キュウリ ,  ギリシャ共和国 ,  北海道 ,  植物被害 ,  *害虫
準シソーラス用語： *Lasioptera

著者キーワード (10件)： タマバエ科 ,  Lasioptera ,  幹壊死 ,  トマト ,  北海道 ,  タマバエ科 ,  Lasioptera ,  幹壊死 ,  トマト ,  北海道

分類 (2件)： 昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (8件)：

• Bissett, J. and A. Borkent(1988) In Coevolution of Fungi with Plants and Animals(K. A. Pirozynski and D. L. Hawksworth, eds.). Academic Press, New York, pp. 203-225.
• Gagné, R. J. and M. Jaschhof(2017) A catalog of the Cecidomyiidae(Diptera)of the world, Fourth Edition. https://www.ars.usda.gov/ARSUserFiles/80420580/Gagne_2017_World_Cat_4th_ed.pdf
• Möhn, E.(1955) Zoologica 105:1-247.
• Perdikis, D., D. Lykouressis, A. Paraskevopoulos and K. M. Harris(2011) Bull. OEPP 41:442-444.
• Uechi, N., J. Yukawa, M. Tokuda, T. Ganaha-Kikumura and M. Taniguchi(2011) Appl. Entomol. Zool. 46:383-389.

タイトルに関連する用語 (4件)： 日本 ,  トマト ,  ハエ目 ,  タマバエ科