抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シクロデキストリン(CD)の存在中,ジアリールエテン1,2-ビス(2-メチルベンゾ[B]チオフェン-3-イル)-3,3,4,4,5,5-ヘキサフルオロシクロペンテン(DEph)(DEph/CD)の2光子イオン化を355nmレーザパルスおよび355レーザパルスと532レーザパルス(355*532nm)の同時照射を用いて調べた。加えて,DEph/CDの光イオン化効率を,266nmレーザパルスおよび266nmレーザパルスと532nmレーザパルス(266*532nm)の同時照射を用いて得られた以前の結果と比較した。355レーザパルスを用いて得られたDEph/CDのイオン化量子収率(Φ
イオン)は,CDへのDEphの導入の結果から環化反応の抑制によって増加した。355*532nmレーザパルスを用いて得られたイオン化収率(Y
イオンは,355nmレーザパルス照射下,測定されたものより大きく,これはDEphの光イオン化が355nmレーザパルスと532nmレーザパルスで段階的に励起されることで進行することを示した。加えて,DEph/CDのΦ
ionとY
ionは,それぞれ266nmレーザパルスと266*532nmレーザパルスを用いて得られた以前の結果と異なった。異なるΦ
ionとY
ionが266nmと355nmにおいてDEphの単一励起状態の異なるモル吸収係数に起因することが示された。結果として,可視光と組み合わされたUV-A照射下,DEph/CDの光イオン化を示した。(翻訳著者抄録)