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J-GLOBAL ID:201802251150597507   整理番号:18A0503960

天然シュードタキライトの3次元組織:水和した付加コンプレックスにおけるシュードタキライトの形成機構

Three-dimensional texture of natural pseudotachylyte: Pseudotachylyte formation mechanism in hydrous accretionary complex
著者 (8件):
資料名:
巻: 27  号:ページ: ROMBUNNO.12241  発行年: 2018年 
JST資料番号: U0525A  ISSN: 1440-1738  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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メルト起源のシュードタキライトは最も確かな起震断層岩である。間隙流体が豊富で,熱的加圧のような動的断層弱化機構を誘発しうるプレート沈み込み帯では,シュードタキライトの生成は稀であると一般に考えられている。しかしながら,いくつかの最近の研究で,隆起した古代の付加コンプレックス中にシュードタキライトを伴う断層が発見され,これは沈み込み帯における地震の際にも摩擦溶融が起こることを示している。シュードタキライト生成機構とプレート沈み込み帯における滑り挙動の多様性を明らかにするために,隆起した化石化付加コンプレックス(延岡,四万十帯)で発見されたシュードタキライトに再度注目し,シュードタキライトを伴う断層の顕微鏡観察と3次元観察を,光学,電子及びX線による顕微鏡画像に基づいて行った。岩片中に認められるパターンに基づいてシュードタキライトを4つのドメインに区分したが,明瞭なドメイン境界や層状構造は見出されていない。また,3次元観察から,シュードタキライトはカタクレーサイトや炭酸塩角礫によって破片化もしくは分断化を被ったことが示唆される。シュードタキライトは,母岩の角ばった破片と微細な結晶質炭酸塩の基質で構成される周囲の炭酸塩角礫岩中で注入状に産する。シュードタキライトの体積はX線顕微鏡画像から抽出され,シュードタキライトの生成によって消費された熱量は2.18MJ/m2と推定され,これは約0.5mの滑りで供給されうる。以前の研究の結果と合わせてこれらの観察と計算から,摩擦融解に先行または随伴する水圧破砕と急速な炭酸塩沈殿作用が示唆される。滑り時の動的水圧破砕は急速な流体加圧によって生じる可能性があり,剪断帯の剪断強度を劇的に強める一方,流体圧力の急激な減少を生じさせうる。したがって,摩擦による加熱作用は再活性化し,シュードタキライトを生成するだろう。これらの変形過程によって,非透水性の壁岩を有する含水断層におけるシュードタキライトの生成が説明できる。Copyright 2018 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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地質構造・テクトニクス 
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