抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:B型肝炎ウイルス(Hepatitis B Virus,HBV)キャリアの妊産婦におけるTGF-β1,IL-4,IFN-γとIL-12の血清レベルと胎盤中の発現を検討し,HBV子宮内感染の意義を検討する。方法:2011年1月~2012年11月の間に,著者らの病院で分娩したHBV感染妊婦86例を研究対象とし,子宮内感染の有無によって陽性群と陰性群に分けた。血清中のTGF-β1,IL-4,IFN-γ,およびIL-12のレベルを,酵素結合免疫吸着検定法によって検出した。免疫組織化学法により胎盤組織におけるTGF-β1、IL-4、IFN-γとIL-12の発現レベルを測定した。結果:(1)HBeAg陽性群の子宮内感染の発生率はHBeAg陰性群より高かった(P<0.05)。(2)子宮内感染患者の血清中TGF-β1とIL-4レベルは未感染群より明らかに上昇し(P<0.05)、IFN-γとIL-12レベルは未感染群より明らかに低下した(P<0.05)。3)TGF-β1,IL-4,IFN-γ,IL-12の陽性細胞は,主に絨毛血管内皮細胞,胎盤栄養膜細胞および脱落膜細胞に位置し,絨毛間質細胞の発現は比較的少ないことが示されたが,それらの間には有意差がないことが示された。発現した部位は主に細胞質に集中していた。子宮内感染群の胎盤組織におけるTGF-β1とIL-4の陽性発現率は非感染群より高かった(P<0.05)。しかし,IFN-γとIL-12の陽性発現率は,非感染群のそれより低かった(P<0.05)。結論:上述のサイトカインのレベルの変化はTh1/Th2細胞のアンバランス、及びCD4+CD25+調節性T細胞(T regulatory cells、Treg)の過剰な活性を反映し、これはHBV子宮内感染の主な危険因子である可能性がある。妊婦のHBeAg陽性はHBV子宮内感染率が増加することを示唆した。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】