文献
J-GLOBAL ID:201802251548740590   整理番号:18A0598122

「人生100歳時代」事例調査「人生100歳時代」:現状と課題-個々人の『時間』の充実に向けて-

著者 (7件):
資料名:
号: 12  ページ: 11-141  発行年: 2018年03月 
JST資料番号: F1382A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
○『人生100歳時代』からイメージされる社会課題は,高齢者の健康増進,社会保障制度の持続性から,働き方改革,人材育成や地域コミュニティの再生に至るまで,実に多彩であるが,そうした中,本稿では,長い人生において「健康」と「経済的基盤」の次に重要な要素となる「『時間』の充実」という側面に焦点を当てている。具体的には,「1)学ぶ(学び直し)」・「2)働く(働き方の見直し)」・「3)地域(地域貢献・社会活動)」という3つの領域を中心に,『人生100歳時代』に適応した社会改革を進めている先進的・特徴的な事例を調査するとともに,それら事例の成果や今後の課題等について概観している。○「1)学ぶ」については,一般教養を深める生涯学習の機会は従来から用意されていたが,これからは「2)働く」や「3)地域」に繋がるような学びの機会の充実が一段と必要になる。このうち,日本型雇用システムの下であまり重視されてこなかった「学ぶ→働く」の分野では,好事例は依然少なく,対象世代を問わず充実が望まれる。一方,「学ぶ→地域」の分野では,高齢者向けのプログラムは増えつつあるが,現役世代の参加意識は希薄であり,このルートを様々なかたちで太くしていく必要がある。○「2)働く」では,現役世代が「働き方改革」から生まれる余力を「3)地域」に振り向けていくこと,高齢者では自己実現のメニューの一つとして就業機会を増やしていくことがポイントとなる。このうち,現役世代の「働く→地域」の分野は,雇用者,中間支援組織や行政による支援や仲介の動きが活発化しているが,プロボノ・その他の活動が一段としやすくなるような環境整備が望まれる。また,高齢者雇用については,定年延長などの雇用制度の見直しは一部企業等でみられているが,雇用機会全般の拡充が必要であり,特に高齢のホワイト・カラー層の雇用機会を人材のマッチング等を通じて拡充することが望まれる。○「3)地域」では,地域の課題の解決という側面でなく,人生の「『時間』の充実」という観点からも,個々人が地域貢献・社会参加を積極的に行うことが重要と考えられる。特に現役世代の「早期からの参加」と高齢者における「活動に消極的な層の参加促進」が鍵となる中,自治体・NPOでは,情報提供やマッチング等を熱心に行っている。もっとも,肝心の裾野拡大は十分に実現できておらず,無関心層や参加を躊躇している人々への効果的なアプローチ(インセンティブ作り)が大きな課題となっている。○北欧では,「自立した個人」が,自分の価値観やライフ・ステージにあわせて,人生における諸要素を「アラカルト方式」で組み立てている。社会システムの個々の要素は有機的に繋がっているものであることから,個別事例を単純に真似することはできないが,わが国としては,日本の社会システム全体のあるべき将来像について,関係者間で一定程度の共通認識を持ちながら,先進事例として参照していくべきである。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
都市問題,都市防災 
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る