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J-GLOBAL ID:201802252215535539   整理番号:18A1493869

フィリピン・ボホール島のスイギュウ酪農農家に関する予備調査報告

A Preliminary Research Report about Water Buffalo Dairy Farmers in Bohol, Philippines
著者 (5件):
資料名:
号: 50  ページ: 34-43  発行年: 2018年07月 
JST資料番号: L7899A  ISSN: 1341-8874  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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はじめに,東南アジアは,どの家畜の乳利用もしない「非乳利用文化圏」とされる。フィリピンもまた,家畜の搾乳と乳利用が行われてこなかった地域とされる。しかし,スイギュウについては,スペインの統治期に搾乳とチーズ作りが始まり,今日でも局所的に確認できる。1993年には,国家の象徴であるスイギュウを資源として,国内各地にフィリピン・スイギュウ研究所が設立された。研究所の主な使命は,スイギュウの乳を利用した,酪農に従事してこなかった一般農家の人びとの生活向上であり,農家の中にはスイギュウの酪農を生計に取り入れる人びとが出てきた。本稿では,ビサヤ地域のボホール島のスイギュウ酪農農家に焦点を当て,いかにして酪農農家がスイギュウの乳利用で生計を営み,収入源としているのかを明らかにした。ボホール島では過去3年ほど特にエルニーニョ現象による深刻な農業被害が続いているが,スイギュウの酪農は農業の不振を補うだけでなく酪農農家の生計を強化しつつある。ボホール島のスイギュウ酪農農家の数と乳生産は近年,増加傾向にある。それは農家の農作物に甚大な被害を与えるエルニーニョ現象に対するリスク対策であり,スイギュウの酪農による農家の収入の安定を図ったものであり,ボホール島ではスイギュウ研究所の指導のもと,スイギュウの酪農は新たな生業として注目されている。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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牛  ,  農業経済,農業経営 
引用文献 (28件):
  • ゾイナー、 F. (国分直一・木村伸義訳). 家畜の歴史.法政大学出版局 ; 1983.
  • 加茂儀一. 家畜文化史. 法政大学出版局 ; 1973.
  • 在来家畜研究会編. アジアの在来家畜-家畜の起源と系統史-. 名古屋大学出版会 ; 2009.
  • 平田昌弘. 人とミルクの1万年. 岩波書店 ; 2014.
  • Alcina I. (trans. Kobak C. and Gutierrez L). History of the Bisayan People in the Philippine Islands: Evangelization and Culture at the Contact Period, vol.2. Manila: UST Publishing House; 2004.
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