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J-GLOBAL ID：201802252709712939   整理番号：18A0169772

下水汚泥焼却灰中のリンによるコンクリートの凝結遅延とその対策

Setting Delay of Concrete by Phosphorus in Sewage Sludge Burned Ash Powder and Its Countermeasures

著者 (4件)： 伊藤遼哉 (日本大 大学院生産工学研究科) ,  鵜澤正美 (日本大 生産工) ,  山口晋 (日本大) ,  前田正博 (日本大)
資料名： Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan  (Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan)
巻： 25  号： 392  ページ： 21-27  発行年： 2018年01月01日 
JST資料番号： F0275A  ISSN： 1345-3769  CODEN： JSIJFR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 下水処理で発生する汚泥は年間で膨大な量となり,その活用法の開発が喫緊の課題である。焼却によるコンクリート原料としての活用はその一つであるが,下水汚泥中のリンの存在はコンクリート固化に悪影響を与えることから,その利用を阻んでいる。本研究においては,この課題に対して焼却灰中のリン成分を飽和水酸化カルシウム溶液を用いて固化し活用することを提案し,実験による検証を行なった。水,ポルトランドセメント,下水汚泥焼却灰,砂,および過飽和水酸化カルシウム溶液を種々の配合で混練し,その凝固時間を調べた。また,下水汚泥焼却灰中のリンの溶出についても調べた。これらの実験から,過飽和水酸化カルシウム溶液の使用はリンによる凝固遅延作用の抑制に有効であることを明らかにした。

シソーラス用語： *灰 ,  下水汚泥 ,  *資源回収 ,  *コンクリート ,  リン ,  凝結 ,  遅れ ,  抑制 ,  溶液 ,  水酸化カルシウム ,  凝固 ,  骨材
準シソーラス用語： *下水汚泥焼却灰 ,  過飽和溶液 ,  固化

分類 (2件)： 資源回収利用  (SC05060V) ,  骨材  (YC05060B)

引用文献 (6件)：

• 環境省 廃棄物・リサイクル対策,産業廃棄物排出・処理状況調査報告書 p.16-20(2012年度実績).
• 国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部下水汚泥エネルギー化技術 ガイドライン 改訂版(2015.3)p.3.
• 楠田匡彦,水口裕之,上月康則,上田隆雄,コンクリート工学年次論文集,22,No.2,1183-1188(2000).
• 和泉 惠,尾崎敏之,再生と利用,28,No.110,59-63(2005).
• 日本下水道施設管理業協会,第4回下水道のこと業運営のあり方に関する検討会,資料4.

タイトルに関連する用語 (6件)： 下水汚泥焼却灰 ,  リン ,  コンクリート ,  凝結 ,  遅延 ,  対策