抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:全身麻酔誘導期の血流動力学及び心血管反応に対する異なる用量のデクスメデトミジン(DEX)の影響を検討する。方法:選択的全身麻酔下での腹部手術を受けた患者140例を選び、二重盲検、ランダム、平行対照法によりランダムに4群に分けた。各群35例、DEX1.0群、DEX0.8群、DEX0.5群は全身麻酔誘導前に経静脈点滴ポンプにより、それぞれDEX1.0μg/kg、DEX0.8μg/kg、DEX0.5μg/kgを注射した。対照群には0.9%塩化ナトリウム溶液10mlを注射した。各群の患者は手術室(t0)、投与停止後(t1)、気管挿管前(t2)、気管挿管後1分(t3)、気管挿管後3分(t4)、気管挿管後5分(t5)のRamsay鎮静採点、VAS鎮痛採点、血行動態指標及び心血管反応の発生状況をモニタリングした。同時に、各時点の血漿コルチゾール(Cor)、GLU、アドレナリン、ノルアドレナリンのレベルを比較した。結果:DEX 0.5群のt1、t2、t5の時、SBP、HRはいずれもt0より明らかに低く(P<0.05)、DEX0.8群とDEX1.0群のt1~t5時のSBP、HR及びt5、t2時のDBPはいずれもt0より明らかに低かった(P<0.05)。対照群のt2、t3、t5の時、DBP、MAP及びt2時のSBP、HRはいずれもt0より明らかに低かった(P<0.05)。対照群と比較すると、DEX 0.5群のt2、t3の時、DBP、MAP及びt5時のMAP、HR、t1時のHRはいずれも明らかに低下した(P<0.05)。DEX 0.8群のt1,t3,t5におけるMAP,HR,t1,t4,t5のSBPは,有意に減少した(P<0.05)。DEX1.0,t1,t3,t4のSBP,HR,t2,t3のMAPは有意に減少し(P<0.05),DEX0.8,DEX1.0,および対照群のt4,t5の血漿中のCor,GLU,アドレナリン,およびノルアドレナリンのレベルは,t0のそれらより有意に高かった(P<0.05)。対照群のt4,t5における血漿Cor,GLU,アドレナリンおよびノルアドレナリンのレベルはDEX0.5,DEX0.8およびDEX1.0群より有意に高く(P<0.05),DEX0.5群,DEX0.8群およびDEX1.0群におけるVASスコアは,対照群より有意に低かった(P<0.05)。DEX0.5群,DEX0.8群およびDEX1.0群のt3~t5におけるRamsay鎮静スコアは対照群より有意に高かった(P<0.05),DEX0.8群およびDEX1.0群のt3~t5のVASスコアはDEX0.5群より有意に低かった(P<0.05)。DEX 0.8群とDEX 1.0群のt3~t5時のRamsay鎮静採点はいずれもDEX 0.5群より明らかに高かった(P<0.05)。対照群における頻脈の発生率はDEX0.5群,DEX0.8群およびDEX1.0群よりも有意に高かった(P<0.05)。対照群において,高血圧症の発生率はDEX群0.8およびDEX1.0群よりも有意に高く(P<0.05),DEX1.0群における低血圧症および徐脈の発生率は,対照群,DEX0.5群およびDEX0.8群よりも有意に高かった(P<0.05)。結論:全身麻酔による腹部手術患者に対して、静脈点滴ポンプによるDEX 0.8μg/kgの注射は比較的に良い鎮静と鎮痛効果を得られ、麻酔誘導期の血流動力学の安定を維持し、しかもこの用量の心血管反応の発生率は比較的に低い。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】