抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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天然リグニンは光学不活性である。これは天然に存在するタンパク質や糖質,ならびに多くの二次代謝産物が光学活性を示す中で特異な性質といえる。本発表では天然リグニンが光学不活性であることによってもたらされる生物学的意義の理解を目指し,光学不活性である天然リグニンに対し,光学活性を持つβ-O-4リグニンポリマーの合成を検討した。用いたモノマー分子はバニリンを出発物質として,8段階の反応を経て合成した。合成経路にシャープレス不斉シンジヒドロキシ化を組み込むことでβ位に立体中心を持たせることに成功した。また,重合反応に関しても条件の最適化はできていないものの反応が進行し,不溶性生成物を得ることができた。続く,還元,脱保護過程に関しては現在検討中である。(著者抄録)