文献
J-GLOBAL ID:201802254576804206   整理番号:18A0960025

in silicoで設計されたフラボン誘導体,6-フルオロ-4′-ヒドロキシ-3′,5′-ジメトキシフラボンは感染細胞においてガンシクロビルより大きい抗ヒトサイトメガロウイルス効果を持つ【JST・京大機械翻訳】

An in silico-designed flavone derivative, 6-fluoro-4′-hydroxy-3′,5′-dimetoxyflavone, has a greater anti-human cytomegalovirus effect than ganciclovir in infected cells
著者 (8件):
資料名:
巻: 154  ページ: 10-16  発行年: 2018年 
JST資料番号: D0654B  ISSN: 0166-3542  CODEN: ARSRDR  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ガンシクロビル(GCV)耐性ウイルスの出現が報告されているため,ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対する新しいタイプの抗ウイルス剤が必要である。トリシン(4′,5,7-トリヒドロキシ-3′,5′-ジメトキシフラボン)は,ヒト胎児肺(HEL)線維芽細胞において有意にHCMV複製を抑制することが示されている。最近,著者らはトリシンの作用がGCVのそれと異なり,サイクリン依存性キナーゼ9(CDK9)がトリシンの標的蛋白質の1つであることを明らかにした。これらの結果は,トリシンが新しいタイプの抗HCMV剤と考えられることを示唆した。しかしながら,その抗HCMV効力はGCVのそれよりも大きくない。本研究では,GCVよりもはるかに大きな抗HCMV活性を有する新規化合物の開発を試みた。最初に,フッ素原子を導入することによりトリシンへの修飾を行い,次に設計した化合物とCDK9を用いて分子ドッキングシミュレーションを行った。計算した結合エネルギーは,6F-トリシン(6-フルオロ-4′-ヒドロキシ-3′,5′-ジメトキシフラボン)がトリシンよりもはるかに強いCDK9に結合することを示した。これらの結果に基づいて,6F-トリシンを合成し,その抗HCMV効果をHEL細胞培養で分析した。結果として,6F-トリシンは用量依存的にHCMV複製を強く抑制した。50%有効濃度(EC50)での抗HCMV活性は0.126nMであり,GCV(27.5nM)とトリシン(54.3nM)のEC50の約1/200と1/400に相当した。さらに,6F-トリシンは10μMまでの濃度でHEL細胞に対して細胞毒性を示さなかった。さらに,結合エネルギーへのアミノ酸寄与に関する詳細な解析を行い,CDK9への6F-トリシンに対する強い結合親和性がATP結合部位における6F-トリシンの特異的結合配向に起因することを見出した。これらの結果は,6F-トリシンが抗HCMV薬開発の有望な候補であることを示唆する。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
抗ウイルス薬の基礎研究 

前のページに戻る