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J-GLOBAL ID:201802254697188047   整理番号:18A0174873

脳インターロイキン-1は若いマウスの水迷路空間記憶課題の学習を促進する

Brain Interleukin-1 Facilitates Learning of a Water Maze Spatial Memory Task in Young Mice
著者 (5件):
資料名:
巻: 2017  号: Oct  ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年10月 
JST資料番号: U7035A  ISSN: 1662-5153  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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炎症性サイトカインインターロイキン-1(IL-1)は,末梢の免疫細胞および脳のグリアおよびニューロンを含む多くのタイプの細胞によって産生される。I型IL-1受容体(IL-1r1)は,主にIL-1の炎症作用を伝達する役割を果たし,IL-1αまたはIL-1βのいずれかに結合することによっていくつかの生物学的機能を媒介する。IL-1β活性化は,海馬依存性の記憶課題に関連する。IL-1βは,特定の病態生理学的条件下で空間的記憶を損なうが,海馬の可塑性および記憶の正常な生理的調節のためにIL-1βが必要である可能性がある。さらに,脳IL-1βレベルは,年齢依存的に海馬で変化すると考えられている。これらの知見は,IL-1βが若いマウスの学習および記憶に有益かつ一時的な影響を及ぼし得ることを示唆しているが,依然として不明である。従って,著者らは海馬IL-1βが成体で減少するIL-1r1を介した若いマウスの空間学習および記憶に有益な効果を有すると仮定した。水迷路(WM)内の固定されたプラットフォームを用いた空間記憶課題を行い,幼若(3ヶ月齢)および成体(6ヶ月齢)野生型マウス,IL-1β1ノックアウトマウス(IL-1β1ko)およびIL-1r1ノックアウトマウス(IL-1r1ko)の成績を調べ,均質時間分解蛍光(HTRF)を用いて成体および幼若マウスの海馬と皮質におけるIL-1βおよびIL-1αのレベルを測定した。幼若IL-1βkoおよびIL-1r1koマウスでのWM空間記憶課題の訓練試験では学習が有意に損なわれたが,成人IL-1βkoおよびIL-1r1koマウスでは損なわれなかった。さらに,若いIL-1r1koマウスは長期記憶喪失の障害を示したがIL-1βkoマウスは示さず,IL-1αが記憶消滅を促進し得ることを示唆した。この研究では,HTRFを用いたサイトカインアッセイは,若年マウスの海馬IL-1でより高い発現を示さなかったが,皮質IL-1βおよびIL-1αは,成体マウスにおいて有意に増加した。海馬ニューロンにおける皮質IL-1の役割および局所IL-1発現を将来調べる必要がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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中枢神経系 

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