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J-GLOBAL ID：201802254899926367   整理番号：18A0820212

深共晶溶媒中のモノヌクレオチドとDNA鎖の励起状態動力学【JST・京大機械翻訳】

Excited-state dynamics of mononucleotides and DNA strands in a deep eutectic solvent

著者 (4件)： Zhang Yuyuan (Department of Chemistry and Biochemistry, The Ohio State University, 100 West 18th Avenue, Columbus, Ohio 43210, USA. [e-mail]) ,  de La Harpe Kimberly ,  Hariharan Mahesh ,  Kohler Bern
資料名： Faraday Discussions  (Faraday Discussions)
巻： 207  ページ： 267-282  発行年： 2018年 
JST資料番号： C0377A  ISSN： 1359-6640  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： いくつかのモノおよびオリゴヌクレオチドの光物理を初めて深共晶溶媒中で調べた。塩化コリンとグリセロールの1:2モル比混合物として調製された溶媒グリシンを用いて,定常状態及び時間分解分光法を用いて非水溶媒中の励起状態不活性化を研究した。グリシン中のDNA鎖は水溶液中に存在する二次構造をある程度保持し,積層塩基と積層塩基対の励起状態に及ぼす溶媒特性の影響の研究を可能にする。グリシン中のモノヌクレオチド5′-AMPの励起状態寿命は630fsであり,水溶液中の2倍である。グリシン中の5′-TMPに対してさえ遅い緩和さえ見られ,3ns以上の寿命をもつ可能な三重項状態が観測された。円偏光二色性スペクトルは,一本鎖(dA)_18と二本鎖d(AT)_9・d(AT)_9が,グリシンと水溶液中で類似の構造を採用することを示した。両溶媒中で類似の立体配座を持つにもかかわらず,フェムト秒過渡吸収実験は動力学の著しい変化を明らかにした。励起状態の減衰と振動冷却は一般に水よりもグリシン中でゆっくりと起こる。さらに,両オリゴヌクレオチド系における長寿命励起状態の割合は水溶液中よりもグリシン中で低かった。DNA二本鎖については,水は鎖内電荷分離を含む減衰経路を支持することが示唆され,一方,深い共晶溶媒は中性種を含む鎖間不活性化チャンネルに好都合である。粘性深共晶溶媒における遅い溶媒和動力学も役割を果たす可能性がある。これらの結果は,積層塩基および積層塩基対における励起の動力学が立体配座に依存するだけでなく,溶媒に対しても高感度であることを示した。Copyright 2018 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 時間分解分光法 ,  溶媒和 ,  水溶液 ,  立体配座 ,  フェムト秒 ,  電荷分離 ,  不活性化 ,  *共晶 ,  *励起状態 ,  塩基対 ,  オリゴヌクレオチド ,  *DNA【核酸】 ,  三重項 ,  アミノ酸 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸
準シソーラス用語： *励起状態動力学 , 【Automatic Indexing@JST】

分類 (1件)： 核酸一般  (EB04010U)

物質索引 (1件)： グリシン

タイトルに関連する用語 (3件)： 深共晶溶媒 ,  DNA ,  励起状態動力学