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J-GLOBAL ID：201802256097070253   整理番号：18A1414018

岐阜県高山市の苔川における食用藻類“すのり”の 過去の分布および利用

Former Distribution and Utilization of the Edible Algae “Sunori” in the Sunori Stream, Takayama, Gifu, Central Japan

著者 (1件)： 岸大弼 (岐阜県水産研究所下呂支所)
資料名： 地域生活学研究(Web)  (Journal for Interdisciplinary Research on Community Life (Web))
巻： 9  ページ： 1-15(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U1299A  ISSN： 2432-1133  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： “すのり”は,かつて岐阜県高山市の苔川に分布していたカワモズク科の淡水藻類で,昭和時代中期まで利用されてきた伝統的な食材である。本調査では,“すのり”について記述している文献を提示するとともに,その分類,分布,出現時期,表記,名称の由来,採集・調理方法,利用年代および現状について情報を整理した。調査の結果,“すのり”が少なくとも200 年にわたる食文化を有する貴重な淡水藻類であることが示唆された。また,苔川の“すのり”の記録は,岐阜県におけるカワモズク科の分布の全容を解明する際の一助になるものと考えられた。現在,苔川では“すのり”の生育が70 年近く報告されていないが,引き続き関連情報を収集するとともに,“すのり”の有無をあらためて調査することが望まれる。(著者抄録)

シソーラス用語： 河川 ,  岐阜県 ,  淡水 ,  調理 ,  材料 ,  文化 ,  *文献調査 ,  藻類 ,  *海藻食品 ,  干物
準シソーラス用語： カワモズク科 ,  *すのり ,  ノリ ,  高山市 ,  昭和時代 ,  食品材料 ,  食文化

著者キーワード (8件)： カワモズク ,  スノリ ,  スノリ ,  カワノリ ,  Batrachospermum moniliforme Roth. ,  Batrachospermum moniliforme ,  Batrachospermum gelatinosum ,  Prasiola japonica

分類 (2件)： 海藻類  (FH02040G) ,  海藻類  (FJ13030N)

引用文献 (45件)：

• 安達 誘1986.福井県内におけるカワモズク(属)の分布.福井陸生生物会報6: 22-23.
• 新崎盛敏1949.伊勢三河灣産のヒトエグサに就いて.日本水産学会誌15: 137-143.
• 團 昭紀・高木俊祐・大野正夫2001.アオノリ養殖における2 種の採苗法による成長とその利用.水産増殖49: 293-297.
• Eloranta, P., Eloranta, A. and Perämäki, P. 2016. Intensive study of freshwater red algae (Rhodophyta) in Finland. Fottea, Olomouc 16: 122-132.
• Hambrook, J. A. and Sheath, R. G. 1991. Reproductive ecology of the freshwater red alga Batrachospermum boryanum Sirodot in a temperate headwater stream. Hydrobiologia 218: 233-246.

タイトルに関連する用語 (7件)： 岐阜 ,  高山 ,  苔 ,  川 ,  藻類 ,  のり ,  分布