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J-GLOBAL ID：201802256251772612   整理番号：18A0946224

数値シミュレーションによる帯水層蓄熱冷暖房システムにおける効率的な帯水層への蓄熱方法の検討

Investigation of Efficient Heat Storage of Aquifer Thermal Energy Storage System by Numerical Simulation

著者 (5件)： 桂木聖彦 (日本地下水開発) ,  藤井光 (秋田大 大学院国際資源学研究科) ,  井上純 (日本地下水開発) ,  山谷睦 (日本地下水開発) ,  黒沼覚 (日本地下水開発)
資料名： 日本地熱学会誌  (Journal of the Geothermal Research Society of Japan)
巻： 40  号： 2  ページ： 97-108  発行年： 2018年04月25日 
JST資料番号： F0489B  ISSN： 0388-6735  CODEN： NCGAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 帯水層熱エネルギー貯蔵(ATES)を用いた地下水ヒートポンプによる空調システムは,エネルギー効率が良く,ヨーロッパ諸国で良く開発されていることが知られている。他方,システムの数は,システムの最適設計の知識が不足しているため,日本ではまだ少ない。本研究では,日本地下水開発(株)に設置されたATESシステムにおいて,長期暖房・冷房試験を実施した。試験の間,現場データ,すなわちポンプと注入水の温度と流量,ヒートポンプの性能などを記録し,これらのデータを分析してシステムの高エネルギー効率を実証した。次に,試験サイトにおける地質学的および地下水情報に基づいて,地下水および熱輸送シミュレータを用いて3D数値モデルを開発した。数値モデルを用いて,ATESシステムの長期性能を山形市の気候条件に基づいて予測した。シミュレーションは,抽出された熱と排出された熱の不均衡のため,帯水層における冷水ゾーンの形成を予測した。一方,ATESシステムの性能は井戸の適切な配置を導入することにより改善できた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： エネルギー効率 ,  シミュレーション ,  ヒートポンプ ,  ヨーロッパ ,  気象条件 ,  空調システム ,  最適設計 ,  *帯水層 ,  地下水 ,  *蓄熱 ,  冷水 ,  冷房 ,  山形県 ,  暖房 ,  *地熱利用

分類 (1件)： 地熱エネルギー  (LB03040B)

引用文献 (13件)：

• Diersch, H. J. G (2005) FEFLOW Reference Manual. WASY GmbH, Berlin, 292p.
• 藤縄克之・満田雅男(1984)帯水層熱エネルギー貯留技術の理論と応用に関する調査報告, 農業土木試験場技報160,121-144.
• 川崎敏・藤縄克之・中原正幸(1987) 講座「地下水入門・新知識(その6)」, 地下水の熱的利用.農業土木学会誌, 55(8), 66-74.
• 公益社団法人地盤工学会 地盤調査規格・基準委員会(2013)地盤調査の方法と解説-二分冊の1-,丸善出版,535p.
• Kranz S., Frick, S/ (2013) Efficient cooling energy supply with aquifer thermal energy storages. Applied Energy, 109, 321-327.

タイトルに関連する用語 (5件)： 数値シミュレーション ,  帯水層蓄熱 ,  冷暖房システム ,  帯水層 ,  蓄熱