抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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液滴によるエアロゾル粒子収集は多くの産業で適用されてきた。これの一つの例は原子炉の安全システムにおける放射性エアロゾル除去システムである。本研究では,液滴によるエアロゾル粒子の捕捉挙動を明らかにするために,液滴周辺のエーロゾル粒子の速度分布を粒子画像流速測定(PIV)により測定した。さらに,液滴界面近くのエアロゾル粒子の捕捉挙動を,高速高分解能ビデオカメラを用いて観察した。実験結果は,液滴の断面中心近くを流れるエアロゾル粒子が,液滴の近くでその速度が低下した後,液滴界面で捕捉されることを示した。しかし,中心から離れて位置するエアロゾル粒子は液滴界面に到達せず,界面で捕捉されなかった。さらに,液滴の上流界面近くではエアロゾル粒子の4つの挙動が現れた。捕捉挙動は液滴界面における捕捉と液滴内部のそれの二つのタイプに分類された。液滴内部の捕捉は界面での捕捉よりも多く観察された。粒子が捕捉されない場合には,粒子が液滴界面に沿って移動し,流れに従うことを観察した。捕捉される場合,エーロゾル粒子の直径は大きく,Stokes数は約1以上であった。結果は,液滴の上流側における主なエアロゾル粒子捕捉機構が慣性衝突に起因することを示した。(翻訳著者抄録)