抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ビフェニル型構造は,リグニンの形状を決定しうる重要な構造である。リグニン形成時,ビフェニルの形成頻度に影響する因子を明らかにすることを目的に,様々な試料をニトロベンゼン酸化法に供し,ビフェニル生成物の収量と芳香核構造の構成比との関係を調べてきた。本研究では,H/G比とビフェニル構造量との関係を明らかにするために,スギあて材を同酸化法で分析し,分解生成物の収量をあて部と対向部で比較した。収率は,Klasonリグニン量あたりの収率とし,芳香核100単位あたりの収率として表した(リグニン単位の分子量を200として算出)。非縮合型H核由来の生成物の収量は,あて部の方が対向部よりも高かった(あて部:5.2%,対向部:0.4%)。GG型ビフェニル生成物の収量は,あて部の方が対向部よりも低かった(あて部:5.4単位,対向部:6.8単位)。HG型ビフェニル生成物は,あて部からは0.85単位の収率で得られた一方,対向部からは検出されなかった。(著者抄録)