文献

J-GLOBAL ID：201802257160435818   整理番号：18A0990217

低湿度環境下における建築材料用ウレタン塗膜の光劣化メカニズムの温度依存性

Temperature Dependent Photodegradation on Urethane Coatings for Building Materials in a Low Relative Humidity Environment

著者 (2件)： 石田崇人 (東京大学大学院工学系研究科) ,  北垣亮馬 (東京大学大学院工学系研究科)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 75  号： 3  ページ： 265-274(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 建築材料用ウレタン塗膜を低湿度環境で試料表面温度を変化させた環境で紫外線照射試験を行い,暴露による化学結合変化をFT-IR,ラマン分光で,弾性係数変化を超音波パルス法で測定し,それらの光劣化メカニズムについて議論した.この系では共役二重結合連鎖が有効に形成されず,黄変は目視で確認できなかったが,黄変につながる物質の変性が生じていることがラマン分光法の結果から示唆された.また,著名な劣化反応のNorrish反応は温度依存,光-Fries反応は温度非依存の傾向を示した.さらに,暴露による凝集状態変化に関与する指標(メチレン基とメチル基の吸光度比)を抽出し,弾性係数変化との関連を議論した結果,暴露初期においてはその指標である程度弾性係数の変化を説明できるが,暴露が十分進んだ系においては指標のみで弾性係数変化を議論することは困難であった.(著者抄録)

シソーラス用語： *ポリウレタン塗料 ,  *塗膜 ,  *光劣化 ,  *温度依存性 ,  建築材料 ,  *湿度 ,  FTIR分光法 ,  ATR分光法 ,  Raman分光分析 ,  弾性係数 ,  二重結合 ,  共役 ,  Fries転位 ,  光化学 ,  光化学反応 ,  超音波パルス ,  ポリイソシアネート ,  ポリシアヌレート ,  ポリオール ,  ポリウレタン ,  スピンコーティング ,  紫外線照射 ,  耐候性試験 ,  耐候性 ,  曝露試験 ,  顕微Raman分光法 ,  表面分析 ,  表面性状 ,  分子充填 ,  光分解
準シソーラス用語： FTIR-ATR ,  ポリイソシアヌレート

著者キーワード (5件)： Photodegradation Mechanisms ,  Temperature Dependency ,  Low RH Environment ,  Urethane Painting for Building Material ,  Physical and Chemical Degradation

分類 (5件)： 高分子固体の物理的性質  (CG02024U) ,  高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  高分子の分解,劣化  (CG03010A) ,  塗料の性質  (YJ03020Q) ,  ポリウレタン  (YH07130G)

物質索引 (1件)： HDI

引用文献 (52件)：

• 1) “日本の塗料工業”, 日本塗料工業会 (2014).
• 2) D. Rosu, N. Tudorachi, and L. Rosu, J. Anal. Appl. Pyrolysis, 89, 152 (2010).
• 3) Z. Osawa, E. L. Cheu, and Y. Ogiwara, J. Polym. Sci., Part C: Polym. Lett., 13, 535 (1975).
• 4) Z. Osawa, E. L. Cheu, and Y. Ogiwara, J. Polym. Sci., Part A: Polym. Chem., 15, 445 (1977).
• 5) R. Zhang, P. E. Mallon, H. Chen, C. M. Huang, J. Zhang, Y. Li, Y. Wu, T. C. Sandreczki, and Y. C. Jean, Prog. Org. Coat., 42, 244 (2001).

タイトルに関連する用語 (8件)： 湿度 ,  環境 ,  建築材料 ,  ウレタン ,  塗膜 ,  光劣化 ,  メカニズム ,  温度依存性