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J-GLOBAL ID:201802257703121557   整理番号:18A1652870

ALPK1は細菌のADP-ヘプトースの細胞質自然免疫受容体である

Alpha-kinase 1 is a cytosolic innate immune receptor for bacterial ADP-heptose
著者 (22件):
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巻: 561  号: 7721  ページ: 122-126  発行年: 2018年09月06日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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パターン認識受容体による病原体関連分子パターン(PAMP)の免疫認識は,炎症性NF-κBシグナル伝達を活性化することが多い。最近の研究から,細菌の代謝産物であるD-グリセロ-β-D-マンノ-ヘプトース1,7-ビスリン酸(HBP)は,宿主の細胞質ゾルにおいてNF-κBシグナル伝達を活性化できることが示されているが,HBPが真のPAMPであるかどうかは明らかになっておらず,コグネイトなパターン認識受容体は見つかっていない。今回我々は,仮性結核菌(Yersinia pseudotuberculosis)におけるトランスポゾンスクリーニングと生化学的解析を組み合わせ,ADP-β-D-マンノ-ヘプトース(ADP-Hep)がIII型分泌装置依存的にNF-κB活性化とサイトカイン発現を仲介することを明らかにする。他のヘプトース代謝産物は宿主細胞質に入り込むことができなかったが,ADP-Hepは細胞内に移行し,NF-κBを活性化した。CRISPR-Cas9スクリーニングでは,ADP-HepによるNF-κBの活性化に,ALPK1(alpha-kinase1)-TIFA(TRAF-interacting protein with forkhead-associated domain)軸が関連していることが明らかになった。ADP-Hepは,ALPK1のN末端ドメインに直接結合して,そのキナーゼドメインを刺激し,TIFAをリン酸化して活性化する。ADP-Hepと複合体を形成したALPK1のN末端ドメインの結晶構造から,このリガンド-受容体認識過程の原子レベルの機構が明らかになった。HBPは,宿主のアデニリルトランスフェラーゼによってADP-ヘプトース7-Pへと変換され,ADP-Hepよりも低い程度でALPK1を活性化することができた。ADP-Hepは単独で,あるいは細菌感染中に,マウスにおいてAlpk1依存的炎症を引き起こした。しかし,HBPではこうした炎症は起こらなかった。我々の知見によって,ALPK1がパターン認識受容体であり,ADP-Hepが実効的な免疫調節因子であることが突き止められた。Copyright Nature Japan KK 2018
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生物学的機能  ,  微生物感染の生理と病原性 
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