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J-GLOBAL ID：201802257907179888   整理番号：18A0458775

WC-Co超硬合金の粒成長に対するTi(C,N)粒子分散の抑制効果

Inhibition Effect of Ti(C,N) Particle Dispersion on Grain Growth of WC-Co Cemented Carbide

著者 (6件)： 高田真之 (日本特殊合金(株)) ,  高田真之 (東北大学大学院環境科学研究科) ,  松原秀彰 (東北大学大学院環境科学研究科) ,  松原秀彰 (一般財団法人ファインセラミックスセンター) ,  森吉弘 (日本特殊合金(株)) ,  松田哲志 (一般財団法人ファインセラミックスセンター)
資料名： 粉体および粉末冶金  (Journal of the Japan Society of Powder and Powder Metallurgy)
巻： 65  号： 2  ページ： 91-98(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0691A  ISSN： 0532-8799  CODEN： FOFUA2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： サイズが異なるTi(C,N)基粒子を添加したWC-Co超硬合金を液相焼結により作製し,主にミクロ組織を詳細に調べ,VCおよびCr₃C₂を添加した合金のミクロ組織と比較した。Ti(C,N)含有量の増加およびTi(C,N)粒サイズの低減と共にWC粒成長は強く抑制されることが分かった。抑制の程度は約0.1μmの粒サイズのTi(C,N)添加により,VC添加の場合より低くなり,Cr₃C₂添加の場合と同様であった。WC粒サイズとTi(C,N)粒サイズの関係およびCo相組成の分析について検討した結果,Ti(C,N)粒子の添加による粒成長抑制のメカニズムは第2相粒子によるピン止め(Zenner)効果であることが分かった。これは,既報のVCおよびCr₃C₂の添加のメカニズムと異なっていた。一つのTi(C,N)粒子が複数のWC粒子に接触する場合がたびたび観察されたことから,ピン止め効果は一つのWC粒子と隣接する多くのTi(C,N)粒子により作用すると考えられた。非常な重要な結果は,Ti(C,N)添加によるピン止め効果により新しいタイプの超微細超硬合金の開発が可能なことである。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *超硬合金 ,  炭化タングステン ,  チタン化合物 ,  炭化物 ,  窒化物 ,  添加物効果 ,  分散粒子 ,  *分散強化合金 ,  *粉末冶金 ,  液相焼結 ,  *金属組織 ,  粒度分布 ,  結晶粒微細化 ,  ピン止め ,  第二相 ,  分散強化 ,  押込硬さ ,  固溶度 ,  表面エネルギー ,  炭窒化チタン ,  ピン止め効果 ,  Rockwell硬さ ,  *組織 ,  改変
準シソーラス用語： ミクロ組織【金属組織】 ,  Zenner効果 ,  界面エネルギー

著者キーワード (10件)： cemented carbide ,  Ti(CN) ,  liquid phase sintering ,  grain growth ,  Zener effect ,  cemented carbide ,  Ti(CN) ,  liquid phase sintering ,  grain growth ,  Zener effect

分類 (2件)： 圧粉,焼結  (WC02030X) ,  組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (26件)：

• 1) T. Tanase: J. Jpn. Soc. Powder Powder Metallurgy, 54 (2007) 243-250.
• 2) M. Kawakami: SOKEIZAI, 52 (2011) 28-32.
• 3) Y. Kubo: J. Jpn. Soc. Powder Powder Metallurgy, 62 (2015) 471-477.
• 4) K. Hayashi, Y. Fuke, H. Suzuki: J. Jpn. Soc. Powder Powder Metallurgy, 19 (1972) 67-71.
• 5) H. Suzuki, K. Tokumoto: J. Jpn. Soc. Powder Powder Metallurgy, 32 (1985) 152-157.

タイトルに関連する用語 (6件)： WC-Co ,  超硬合金 ,  粒成長 ,  Ti ,  粒子分散 ,  抑制効果