抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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フローサイトメトリーリンパ球クロスマッチ(FCXM)は,腎臓移植前に行われたルーチン試験になった。多くの研究は,移植レシピエントの割合が負の補体依存性細胞毒性(CDC)クロスマッチ試験にもかかわらず早期移植片損失を経験したことを報告している。FCXMは,低力価のヒト白血球抗原(HLA)抗体または移植片消失の原因となる可能性のある非補体結合性を検出することができる。適切なカットオフ値を用いて陽性および陰性の結果を報告することは重要である。CDCおよびパネル反応性抗体(PRA)によるFCXMの結果をレビューし,FCXMに対する臨床的に有用なカットオフ値を設定することを試みた。2015年1月から2017年10月までに,FCXM,CDC,およびPRA(スクリーニング試験,Panelキット,および単一抗原ビーズアッセイ,LABScreen Luminexキット,1つのLambda,Canoga Park,CA,USA)の518人の腎臓レシピエントの結果を分析した。PRA試験は403名の患者から同時に実施し,159名の患者はすべてのPRA試験においてHLA抗体陰性であった。57人の患者はCDC試験結果に陽性で,37人の患者はT細胞とB細胞の両方で陽性であった。20名の患者において,B細胞CDCの結果は陽性で,13名の患者はFCXM試験結果に陰性であった。FCXM結果の最終解釈は,CDC,PRA結果およびドナー特異抗体(DSA)の存在を通して決定された。T細胞FCXM結果は,DSAによると,451人の患者で陰性,67人の患者で陽性と解釈された。518人の患者に対するROC曲線を用いた平均蛍光強度(MFI)比の適切なカットオフ値は1.86(感度100%,特異性98.2%,Youden指数0.982)であった。しかし,DSAまたはABO血液型不適合による除痛治療を受けた患者が含まれた。非感作治療を経験しなかった446名の患者に対するROC曲線を用いて得られたカットオフ値は2.45(感度100%,特異性99.3%,Youden指数0.993)であった。一般的に,陰性FCXMと判定された患者のMFI比のMedian+2SD値は1.60であった。使用した統計的方法に基づいて,種々のカットオフ値を得ることができた。各検査室で蓄積されたデータに基づく臨床的に有意なカットオフ値を決定することは,陰性患者からの単純な中央値ではなく,重要である。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
