抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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疲れ強さは厚さ効果によって減少し,したがって,厚い材料から成る構造として,疲れ強さの改善処理は重要である。溶接後処理は疲れ強さを改善するための有用な方法の一つである。しかしながら,溶接後処理により改善された溶接継手に及ぼす厚さの影響は,実験データが定量的評価に不十分であるため,明確ではない。本研究の目的は,溶接後処理により改善された疲れ強さに及ぼす厚さの影響を評価し,疲れ設計指針に反映することである。そこで,船舶構造の主要溶接継手の一つである横方向無負荷搬送十字継手において,溶接後処理による疲労強度の改善効果を評価した。本研究では,HFMI(高周波機械的衝撃)とショットピーニングの結果を,公称応力法による溶接条件と従来のBurr研削の結果により評価した。さらに,溶接先端の応力集中と溶接残留応力の両方が公称応力から分離される改良MIL-HDBK-5法による相当応力アプローチを用いて疲れ強さを評価した。本研究で採用した相当応力を用いて,残留応力および応力集中の両方の影響を,応力範囲および最大応力において考慮した。亀裂発生に対するサイクル数と破壊に対するサイクル数の両方が,積分的に相当応力アプローチにより評価されると考えられる。MIL-HDBK-5で定義された相当応力アプローチの修正版を用いて,疲れ試験結果の間の良好な相関を達成した。(翻訳著者抄録)