文献

J-GLOBAL ID：201802258461446923   整理番号：18A1891090

スピン偏極したNa原子核のベータ崩壊を用いた中性子過剰Mg同位体の特異な核構造の研究

著者 (1件)： 西畑洸希 (理研 仁科加速器科学研究セ)
資料名： 原子核研究
巻： 63  号： 1  ページ： 35-44  発行年： 2018年10月 
JST資料番号： G0084A  ISSN： 0367-4169  CODEN： GEKEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 陽子の数に比べて中性子の数が非常に多い不安定核(中性子過剰核)は,安定核およびその近くの原子核とはずいぶん違う構造をしていることが示唆され,1970年頃から様々な実験的・理論的研究が精力的になされてきました。中でも,中性子数が魔法数20付近の中性子過剰核は,魔法数にもかかわらず基底状態が大きく変形しているという特異な構造が注目されてきました。しかし,励起状態については,スピン・パリティという基本的情報すら得られていない核が少なくなく,実験データの充実が強く求められています。本研究では,この原子核領域に属する³¹Mg核(陽子数12,中性子数19)に関する予測,すなわち低い励起エネルギーの狭い領域に様々な形をした状態が多数存在する(変形共存)のではないかとの予測を確かめるために,独自の手法を用いて,励起状態のスピン・パリティを精密に決定する実験を行いました。本稿では,実験手法と³¹Mgの研究で新たに得られた知見について議論していきます。本研究の詳細につきましては,論文[1]も併せてご覧いただければと思います。(著者抄録)

シソーラス用語： スピン分極 ,  *β崩壊 ,  *中性子過剰核 ,  マグネシウム同位体 ,  *核構造 ,  魔法数 ,  基底状態 ,  変形核 ,  励起状態 ,  パリティ ,  ナトリウム同位体
準シソーラス用語： スピン偏極 ,  中性子過剰同位体

分類 (1件)： 原子核エネルギー準位  (BG02020D)

引用文献 (10件)：

• H. Nishibata et al.: Phys. Lett. B 767 (2017) 81.
• E. Caurier et al. : Phys. Rev. C 90 (2014) 014302.
• E. K. Warburton et al. : Phys. Rev. C 41 (1990) 1147.
• M. Kimura : Phys. Rev. C 75 (2007) 041302(R).
• N. Tsunoda et al. : Phys. Rev. C 95 (2017) 021304(R).

タイトルに関連する用語 (8件)： スピン偏極 ,  Na ,  原子核 ,  ベータ崩壊 ,  Mg ,  同位体 ,  核構造 ,  研究