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J-GLOBAL ID：201802258940350628   整理番号：18A1185329

野焼きを想定した雑草の燃焼による放射性セシウムの動態

Behavior of Radiocesium by Combustion of Weeds Assuming Field Burning

著者 (6件)： 好野奈美子 (農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究セ) ,  堀井幸江 (農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究セ) ,  村上敏文 (農業・食品産業技術総合研究機構 西日本農業研究セ) ,  松波寿弥 (農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究セ) ,  万福裕造 (農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究セ) ,  信濃卓郎 (農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究セ)
資料名： 環境放射能除染学会誌  (Journal of the Society for Remediation of Radioactive Contamination in the Environment)
巻： 6  号： 2  ページ： 91-99  発行年： 2018年06月26日 
JST資料番号： F1580A  ISSN： 2187-8382  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京電力福島第一原子力発電所事故後,除染が終了した地域では畦畔などの雑草の野焼きを再開したいとの要望があるが,野焼きが周囲の環境に与える影響については情報が少ない。本報では,雑草に含まれる放射性セシウムの灰化による灰への残存および大気への飛散割合,ならびに灰化前後の水への溶出割合の変化を調査した。雑草を灰化することで放射性セシウム濃度は7~19倍に上昇し,燃焼累積時間が長くなるほど灰の放射性セシウム濃度は上昇し,灰化の際に飛散する放射性セシウムも増加した。灰からの放射性セシウムの溶出量は灰化前の植物体からの溶出量よりも低く,溶出後に試料(灰化前の植物体あるいは灰)内に残存する放射性セシウム量は灰化前後で大きく変動しなかった。以上より,雑草の灰化によって放射性セシウムが濃縮された灰が生成されること,それらが灰化時あるいは灰化後に大気中へ飛散することで周囲環境への拡散や汚染の主な要因になり得ることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *焼却 ,  原子炉事故 ,  福島県 ,  雑草 ,  *セシウム同位体 ,  *放射性同位体 ,  灰化 ,  *物質移動 ,  放射能汚染 ,  *環境汚染
準シソーラス用語： *野焼き ,  福島第一原子力発電所事故 ,  *放射性セシウム

分類 (1件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (19件)：

• 「「農地除染対策の技術書」について」 農林水産省 HP (http://www.maff.go.jp/j/nousin/seko/josen/index.html), 2017年7月閲覧.
• 「除染等工事共通仕様書」 環境省 HP (http://tohoku.env.go.jp/fukushima/procure/index.html), 2017年7月閲覧.
• 小山 豊 : 畦畔・農道の雑草管理法, 「雑草管理ハンドブック」, pp.216, 草薙 得一, 近内 誠登, 芝山 秀次郎編, 朝倉書店, 東京 (1994).
• 「稲わら等を活用しましょう!」新潟県 HP (http://www.pref.niigata.lg.jp/nosanengei/1343685653296.html), 2017年7月閲覧.
• 「福島県施肥基準」福島県農林水産部 HP (https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/69941.pdf), 2017年7月閲覧.

タイトルに関連する用語 (5件)： 野焼き ,  想定 ,  雑草 ,  燃焼 ,  放射性セシウム