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J-GLOBAL ID：201802259540604388   整理番号：18A0064569

北海道函館市鉄山遺跡において発見された鉄滓の¹⁴C年代測定と鉄山町付近の製鉄に関する文献史料からの検討

Analysis of radiocarbon ages of iron slag samples discovered at Tetsuzan Town in connection with historical iron smelting records of Hakodate, Hokkaido

著者 (5件)： 小田寛貴 (名古屋大 宇宙地球環境研) ,  中村和之 (函館工高専) ,  江波大樹 (東北電力) ,  竹内孝 (函館工高専) ,  中村俊夫 (名古屋大 宇宙地球環境研)
資料名： 考古学と自然科学  (Archaeology and Natural Science)
号： 74  ページ： 15-27  発行年： 2017年11月10日 
JST資料番号： L5486A  ISSN： 0288-5964  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・函館市鉄山町で採取された鉄滓を加速器質量分析法(AMS)で¹⁴C年代測定を行い,これらと古記録との関係を明らかにするため文献資料の調査を実施。
・鉄山遺跡からは2016年現在鉄滓は確認できないため,2003年に採取し炭素を含む金属部分が残されていると思われる鉄滓を対象。
・函館市東部の鉄の生産に関し,残されている15世紀中期,17世紀末~18世紀初頭,19世紀中期の古記録を調査しその概要を記述。
・3点の鉄滓に残存する金属部分に含まれる炭素と鉄滓中に介在していた木炭片の年代は,17世紀末から18世紀初頭にかけての断続的な製鉄の遺物と判明。
・同時期の古記録は,「松前町史」に記述されている「松前主水廣時日記」等が該当。

シソーラス用語： *遺跡 ,  *製鉄 ,  スラグ ,  *絶対年代 ,  加速器質量分析 ,  古文書 ,  文献調査 ,  北海道
準シソーラス用語： *C-14年代測定 ,  たたら製鉄 ,  函館市 ,  製鉄スラグ

分類 (2件)： 年代測定  (DD01050W) ,  各種建築物一般  (RB05010O)

引用文献 (23件)：

• 会田金吾 1982「渡来の鉄山師斎藤三平」北海道の文化 47 pp.40-45
• 天野哲也 1997「北海道南部および下北・津軽地方の製錬・鍛冶関連遺跡」 『明治前蝦夷地(北海道)における鉄生産・鍛冶の史的研究』(平成6・7・8年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書) pp.1-11
• 天野哲也 2008「北海道で鉄鋼生産は行われたか」 『古代の海洋民オホーツク人の世界-アイヌ文化をさかのぼる-』雄山閣 pp.396-405(天野哲也 1993「北海道で鉄鋼生産は行われたか」 『先史学と関連科学』吉崎昌一先生還暦記念論集刊行会,pp.283-292の再録)
• 小田寛貴 2000「¹⁴C年代測定用鉄試料からの湿式炭素抽出法の開発」『加速器質量分析法(AMS)による文化財資料の放射性炭素(¹⁴C)年代測定-その基礎的研究と古文書への適用-』名古屋大学学位論文 pp.144-151
• 小田寛貴2007「加速器質量分析法による歴史時代資料の¹⁴C年代測定-和紙資料の測定を中心に-」国立歴史民俗博物館研究報告 第137集 pp.227-243.

タイトルに関連する用語 (10件)： 北海道 ,  函館 ,  遺跡 ,  発見 ,  鉄 ,  滓 ,  年代測定 ,  製鉄 ,  文献 ,  史料