抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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挿し木環境への二酸化炭素施用が,難発根性花木であるギンヨウアカシア(Acacia baileyana F.Muell.),オリーブ(Olea europaea L)およびフェイジョア(Feijoa sellowiana Berg)の挿し木発根に及ぼす影響について調査した。挿し木方法は,殺菌処理した挿し木環境で,密閉挿しで行い,20°Cで管理した。二酸化炭素施用は,密閉容器内の濃度が1,500ppmとなるように制御した。春季における挿し木においては,いずれの品目も発根率は低いものの,二酸化炭素施用による発根率の向上が認められた。秋,冬季における挿し木においては,いずれの品目も発根率は二酸化炭素無施用では50~60%であったが,二酸化炭素を施用した場合,80~90%まで向上した。以上の結果から,本研究に供試した花木において,挿し木環境への二酸化炭素施用は,挿し木時期に係らず発根率が向上し,有効な手段であることが明らかになった。(著者抄録)