抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】原発性胆汁性肝硬変(PBC)患者の末梢血T細胞サブセットに及ぼす外因性ビタミンD補助ウルソデオキシコール酸(UDCA)の効果を調査した。【方法】2002年1月2015年12月に,著者らの病院で治療したPBC患者92名を,2群にランダムに分割した(各群46名)。対照群はUDCAで治療し,観察群は経口ビタミンDとUDCAで治療した。アメリカRocheE-602全自動免疫分析計及びそのキットを用いて末梢血25-ヒドロキシビタミンD[25(OH)D]を測定し、フローサイトメトリーを用いて末梢血CD4+TregとTh17細胞レベルを測定した。結果:治療前の2群の実験室検査指標のレベルに統計学的有意差はなかった(P>0.05)。治療1年後、観察組の末梢血の25(OH)Dは(18.2±6.8)ng/mlで、対照組[(15.1±5.0)ng/ml、P<0.05]より明らかに高く、Th17細胞の割合は(1.4±0.4)%であった。対照群[(2.0±0.5)%,P<0.05],CD4+Treg細胞のパーセンテージは(3.5±0.8)%であり,対照群[(3.1±0.4)%,P<0.05]より有意に高かった。アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)は(41.8±31.5)U/Lで,対照群の[(68.8±33.5)U/L,P<0.05],アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は(37.5±30.7)U/Lであった。対照群[(68.2±35.3)U/L,P<0.05]と比較して,アルカリホスファターゼ(ALP)は(131.7±62.8)U/Lであり,対照群[(237.7±105.8)U/L,P<0.05]より低かった。γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)は(71.8±35.8)U/Lで,対照群[(121.7±41.2)U/L,P<0.05]より有意に低かった。治療前後の血清25(OH)DレベルはCD4+Treg細胞の比率と正の相関があり(P<0.05)、CD4+Treg細胞はGGTとALPのレベルと正に相関し(P<0.05)、外因性ビタミンDの補充はPBC患者の病状の改善に役立つ。これはCD4+Treg細胞の活性化に関与している可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】