抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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青海-チベット高原の南東縁辺における特別な地震構造環境と頻繁な地震活動は,この地域が中国本土における強震の現在の構造運動とバックグラウンドを研究するための理想的な場所であり,将来の強震リスク帯を予測することを示している。この地域における深部構造の構造環境と物理的特性の研究は,深い動的効果と変形場特性を調査するのに役立ち,異方性と構造変形の役割の理解を強化し,ブロックの内部の地震起源の深い構造的背景を研究する。本論文において,青海省-チベット高原の南東縁の下の地殻と上部マントルの三次元(3D)P波速度構造を,雲南省と四川省の地域デジタル地震観測所からの観測データと,地域地震と遠地地震データの結合インバージョン法を用いて,南北地震帯の南部セクションの356移動中国地震アレイから得た。結果は,浅い上部地殻におけるP波速度異常の空間分布が,表面地質構造,地形,および岩石学に密接に関連していることを示している。BaoxingとKangdingは,それらの基本的な火山岩と火山性砕屑岩により,明らかな高速度異常を示す。成都盆地は第四紀堆積物に関連した低速度異常を示す。Xichang中生代盆地とButuo盆地は,非常に厚い堆積層に関連する低速度異常によって特徴付けられる。Chuan-DianおよびSongpan-Ganziブロックの下の上部および中部地殻は,異なるサイズの低速度帯を含む明らかな横方向不均一性を有していた。Songpan-Ganziブロックと四川省のサブブロック北西部には広範囲の低速度層があり,中部と下部地殻が比較的弱いことを示している。揚子江プラットフォームの西縁に位置する四川盆地は,高速度特性を示す。また,結果は,Daliangshanブロックの中部と下部地殻には連続的な低速度層分布があり,低速度異常の分布方向はほぼSNで,Daliangshan断層の傾向と一致することを明らかにした。地殻における低速度層の存在は,Daliangshanブロックとその境界断層の深い動的変形と地震活動のための深い供給源を提供した。三次元P波速度構造の結果は,高密度,強磁性,高波速度の異常分布がPanxi地域の地殻内部に存在することを示した。これは,地殻への多くの苦鉄質および超苦鉄質貫入をもたらした後期古生代のマントルプルーム活動に関連している可能性がある。地殻ドーム形成過程において,マントル由来物質の大量侵入は地殻媒体の機械的強度を強化した。P波速度構造も,上部マントルがPanxi地域の80~120kmの深さで低速度層を含むことを明らかにした。マントル熱物質を地殻に輸送する条件を与えるPanxi地域の深部断層の存在は,地域の強震活動の深い構造的背景である。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】
