文献

J-GLOBAL ID：201802262230860540   整理番号：18A0768477

キツネメバル(Sebastes vulpes)の鳴音の音響特性と威嚇行動に伴う変化

Properties of Fish Sound by Fox Jacopever Sebastes vulpes, and Their Change with Agonistic Behavior

著者 (6件)： 松原直人 (北大 大学院水産科学院) ,  松田裕太 (高知県庁 水産振興部) ,  赤松友成 (水産研究・教育機構 中央水研) ,  高橋竜三 (水産研究・教育機構 水工研) ,  宗原弘幸 (北大 北方生物圏フィールド科セ) ,  安間洋樹 (北大 大学院水産科学研究院)
資料名： 海洋音響学会誌  (Journal of the Marine Acoustics Society of Japan)
巻： 45  号： 2  ページ： 37-46  発行年： 2018年04月01日 
JST資料番号： L1051A  ISSN： 0916-5835  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： キツネメバル(Sebastes vulpes)の音の生成と特性を水槽実験において観察し,受動音響モニタリング(PAM)に対する基本情報を得た。成熟および未成熟魚類を含む6対の実験を行い,威嚇行動のある時とない時の音響特性を比較した。キツネメバルは2000Hz以下の低周波パルスを発生させた。パルス数は1~77,パルス幅は0.005~0.220秒,パルス周期は0.001~0.989秒,ピーク周波数は258~490Hzであった。これらの特性は威嚇行動の有無によって変化した。400Hz以上の高いピーク周波数は,ペアが未成熟魚を含むときにだけ観察された。本結果によって,PAMによるこの種の縄張り行動の大きさと状況をPAMによって推定することに魚類鳴音が利用できる可能性が示された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： メバル ,  監視 ,  水槽試験 ,  *威嚇行動 ,  *ハウリング ,  魚類 ,  音響測定 ,  *音響特性 ,  なわばり ,  *カサゴ科
準シソーラス用語： 音響モニタリング ,  水槽実験 ,  *鳴音 ,  音響計測 ,  キツネメバル

分類 (2件)： 水中音響応用  (BB03090U) ,  魚類  (FH02020K)

引用文献 (21件)：

• 上田吉幸,前田圭司,嶋田宏,鷹見達也, 漁業生物図鑑 新北のさかなたち(北海道新聞社, 北海道, 2003), pp.194-195.
• 後藤友明, ′′漁獲統計データから見た岩手県の漁業における東日本大震災からの復旧・復興の現状と課題,′′ 水産海洋研究, 77, 241-251 (2013).
• 黄斗,飯田浩二,向井徹, ′′底魚資源量の音響推定における海底基準と海底オフセットの決定,′′ 日本水産学会誌, 61(1), 43-50 (1995).
• T. A. Marques, L. Thomas. J. Ward, N. D. Peter, and P. L. Tyack, ′′Estimating cetacean population density using fixed passive acoustic sensors: An example with Blainville's beaked whales,′′ J. Acoust. Soc. Am., 125 (4) , 1982-1994 (2009).
• 竹村暘, 水生動物の音の世界(成山堂書店, 東京, 2005), pp.54-99.

タイトルに関連する用語 (6件)： キツネ ,  メバル ,  Vulpes ,  鳴音 ,  音響特性 ,  威嚇行動