抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:ヒト膝関節の異なる変性段階の骨関節炎(osteoarthritis、OA)軟骨細胞における微小RNA-140(micro RNA-140)を観察する。miR-140の発現パターンは,二本鎖miR-140模倣体/抑制物質(double strands-miR-140mimi/inhibitor)によってトランスフェクションされた。【目的】OA軟骨細胞の機能に及ぼすds-miR-140mimic/inhibitorの影響を研究する。方法 Kellgren and Lawrence X線分級により、膝関節軟骨を正常群(O級)、中期OA群(III級)と晩期OA群(IV級)に分けた。各群は6~8例の軟骨標本を収集し、体外で軟骨細胞を分離、培養し、第2世代の軟骨細胞を用いて検査を行った。リアルタイム蛍光定量ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction、PCR)により、各群のmiR-140相対発現量及びII型コラーゲン(collagentype IIa、COL2A1)及びX型コラーゲン(Collagentype Xa、COL10A1)の発現状況を測定した。中期OA群において,軟骨細胞をds-miR-140mimi/inhibitorにトランスフェクションした。軟骨形成因子SRY遺伝子(SRY-related high mobility group box gene9、SOX9)、COL2A1及びCOL10A1の発現状況を観察する。【結果】miR-140の発現は,OA群において有意に減少し,OA群におけるmiR-140の発現は,正常群におけるそれらより有意に低かった(78.9%対94.5%,P<0.05)。後期OA群のmiR-140は中期OA群より73.9%減少した(P<0.05)。中および末期OA群のSOX9のmRNA発現は正常群よりそれぞれ34.1%と49.3%減少し(P<0.05)、COL2A1のmRNAは正常群よりそれぞれ36.7%と78.7%減少した(P<0.05)。中・末期OA群のCOL10A1のmRNAは正常群に比べ、それぞれ1.66倍と2.10倍増加した(P<0.05)。OA-miR-140 mimic/inhibitorによるトランスフェクションの後,SOX9のmRNA発現は,それぞれ,1.95倍と59.1%増加した。COL2A1のmR-NAはそれぞれ1.87倍と68.8%減少し(P<0.05)、COL10A1のmRNAはそれぞれ73.0%と1.96倍増加した(P<0.05)。結論:miR-140はOA軟骨細胞において発現が顕著に低下し、病状が悪化するにつれ、さらに減少する。ds-miR 140 mimicのトランスフェクションはSOX9とCOL2A1の発現を増加させ、同時にCOL10A1の発現を低下させた。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】