文献

J-GLOBAL ID：201802263178230196   整理番号：18A2211885

間葉系幹細胞株(B10)はラットMCAOモデルにおける血管新生を増加させる【JST・京大機械翻訳】

A Mesenchymal stem cell line (B10) increases angiogenesis in a rat MCAO model

著者 (6件)： Sheikh Abdullah Md. (Department of Laboratory Medicine, Shimane University School of Medicine, 89-1 Enya Cho, Izumo 693-8501, Japan) ,  Yano Shozo (Department of Laboratory Medicine, Shimane University School of Medicine, 89-1 Enya Cho, Izumo 693-8501, Japan) ,  Mitaki Shingo (Department of Neurology, Shimane University School of Medicine, 89-1 Enya Cho, Izumo 693-8501, Japan) ,  Haque Md. Ahsanul (Department of Neurology, Shimane University School of Medicine, 89-1 Enya Cho, Izumo 693-8501, Japan) ,  Yamaguchi Shuhei (Department of Neurology, Shimane University School of Medicine, 89-1 Enya Cho, Izumo 693-8501, Japan) ,  Nagai Atsushi (Department of Laboratory Medicine, Shimane University School of Medicine, 89-1 Enya Cho, Izumo 693-8501, Japan)
資料名： Experimental Neurology  (Experimental Neurology)
巻： 311  ページ： 182-193  発行年： 2019年 
JST資料番号： A0094B  ISSN： 0014-4886  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒト間葉系幹細胞系(B10)移植は,動物脳卒中モデルにおける虚血誘発神経障害を改善することが示されている。基礎となる機構を理解するため,ラット中大脳動脈閉塞(MCAO)モデルにおける脳血管新生に対するB10移植の影響を検討した。B10細胞をMCAOの24時間後に静脈内に移植した。免疫蛍光染色結果は,PBS群と比較して,vWF陽性血管とエンドグリン陽性血管が病変領域のB10移植MCAO群で増加したことを示した。胎盤成長因子および低酸素誘導因子(HIF)-1αを含む血管新生因子のmRNAは,B10移植群のコアおよびIBZ領域におけるMCAOの3日後に増加した。Angiopoepin1 mRNAはIBZのみで増加した。ウエスタンブロット法結果は,HIF-1αと血管内皮成長因子(VEGF)蛋白質がB10移植群で増加したことを示した。HIF-1αとVEGFの両方は,コア領域でマクロファージ/ミクログリアで発現した。しかしながら,IBZでは,HIF-1αは星状細胞とマクロファージ/ミクログリアの両方で発現し,VEGFはマクロファージ/ミクログリアでのみ発現した。さらに,TGFβ蛋白質レベルは,コアおよびIBZ領域のB10移植群で増加することが分かった。ヒトミクログリア細胞系(HMO6)とB10を用いた細胞培養実験は,IL-1βが両細胞型でVEGF mRNA発現を誘導することを示した。IL-1βはB10細胞において高度に発現していることが分かり,そのHMO6との共培養はB10におけるそれをさらに増加させた。共培養は,B10とHMO6の両方でVEGF mRNAを増加させた。ラット脳において,IL-1βはマクロファージ/ミクログリアに発現し,コアにおいてB10細胞を移植した。IL-1β陽性細胞数はわずかに増加したが,B10移植ラットでは有意に増加した。さらに,IL-1β発現は,mRNA特異的siRNAをトランスフェクションすることによってB10細胞でサイレンシングされて,MCAOラットに移植された。免疫染色結果は,エンドグリン陽性領域が非シルデナフィルB10移植群と比較してIL-1βサイレンシングB10移植群で減少したことを示した。興味深いことに,血管様構造は,IL-1β-サイレンシングB10移植群においてMCAO後3日目に早期に現れた。したがって,著者らの結果は,B10細胞がHIF-1αおよびVEGF発現の調節を通して,MCAOラットモデルにおける血管新生を増加させ,IL-1βが役割を果たす可能性があることを示した。Copyright 2019 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： *ラット ,  インターロイキン1 ,  遺伝子サイレンシング ,  *間葉系幹細胞 ,  ミクログリア ,  mRNA ,  ヒト ,  タンパク質 ,  免疫染色 ,  *血管新生 ,  siRNA ,  共培養 ,  マクロファージ ,  インターロイキン1β ,  *ネズミ亜目
準シソーラス用語： VEGF , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (7件)： 間葉系幹細胞株(B10) ,  移植 ,  血管新生 ,  MCAO ,  HIF-1α ,  VEGF ,  IL-1β

分類 (3件)： 循環系の基礎医学  (GJ01020K) ,  細胞生理一般  (EF02010S) ,  神経の基礎医学  (GN01020W)

タイトルに関連する用語 (5件)： 間葉系幹細胞 ,  株 ,  ラット ,  モデル ,  血管新生