抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,これまでに我々が開発した椅子型システム“Breath Chair”を用いて,擬似的な呼吸提示を用いた身体接触によって恐怖や不安が軽減されるか,また擬似的な身体接触を行う相手が被験者にとって不特定な人物であっても恐怖や不安が軽減されるか,調査を行った。本システムは,身体接触をしているかのような感覚提示として,人間の呼吸時における胸郭の動きを疑似的に提示する。行った調査では,State-Trait Anxiety Inventory(STAI)状態不安尺度,指尖表面皮膚温の評価指標に有意な差がみられ,本システムによる擬似的な呼吸提示を用いた身体接触によって,恐怖や不安の情動が軽減されたことが示唆された。また,擬似的な身体接触の相手は親しい間柄にある特定の人物である必要はなく,不特定な人物であっても恐怖や不安を軽減する可能性があげられる。(著者抄録)