抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】肝硬変患者の末梢血におけるガストリンの変化を調査し,血清ガストリンに及ぼすHelicobacter pylori(Hp)感染の影響とその臨床的意義を調査する。【方法】北京医科大学病院において診断された肝硬変患者165例(男性113例,女性52例,平均年齢51.9±11.4歳)および同時期健常ボランティア30例(男性12例,女性18例,平均年齢44.9±11.9歳)を対象とした。肝炎肝硬変の成分はChild-PughA級(54例)、B級(60例)、C(51例)であった。末梢静脈血3mlを採取し、14C-尿素呼気試験と電子胃カメラ検査を行った(結果は2名以上の専門家によって診断された)。胃カメラ下での生検病理と14C-尿素呼気試験によりHp感染を判断した。血清中のガストリン濃度を,二重抗体サンドイッチ酵素結合免疫吸着検定法によって測定し,ガストリンの含有量を,標準曲線に従って計算した。肝炎肝硬変患者のガストリンレベルを従属変数とし、Hp感染状況、性別、年齢、ウイルス負荷量、総ビリルビン、クレアチニン、アルブミン、血中アンモニア、血漿プロトロンビン時間、潰瘍状況、静脈怒張状況を独立変数として多変量回帰分析を行った。結果:165例の肝炎肝硬変患者の中のHp感染率は48.5%(80/165);Child-Pugh A,B,CのHp感染率は,それぞれ40.7%(22/54),50.0%(30/60),54.9%(28/51)であった。対照群におけるHp感染率は20.0%(6/30)であり,肝硬変群(P=0.004)におけるそれより有意に低かった(P=0.335)。肝炎肝硬変群の血清ガストリン濃度は(772.9±368.3)pg/mlで、対照群(260.3±117.6)pg/mlより高く、統計学的有意差が認められた(P<0.01)。肝硬変患者における血清ガストリンの平均濃度(957.2±318.5)pg/mlは,非感染者(595.1±324.2)pg/mlより有意に高く,有意差があった(P<0.01)。さらに,グループ分けを比較した。Child A,B,Cの各サブグループのHp感染者は非感染者の血清ガストリン濃度よりも著しく高かった[(781.3±233.8)pg/ml vs.(398.0±159.3)pg/ml,(884.2±235.9)pg/ml vs. (816.6±334.9)pg/ml,P<0.01]..・・・.... . . . . . . . . . . . . . . . . . . ( 617.6±301.8)pg/ml; (816.6 ± 316.5)pg/ml (P < 0.01)。多変量回帰分析により、Hp感染は肝炎肝硬変患者の血清ガストリンレベルに対する影響が最も大きく、アルブミンレベルはガストリンレベルと負の相関があることが分かった。肝炎性肝硬変の合併症は50例(30.3%)を占めた。消化性潰瘍患者と比較して,肝硬変患者における末梢血のガストリン濃度は,有意に増加した[(909.4±340.8)pg/ml対(713.5±365.4)pg/ml,P=0.002]。結論:肝炎肝硬変患者の末梢血におけるガストリンの上昇、Hp感染はその中で重要な役割を果たしている可能性がある。血清ガストリンの上昇は肝炎肝硬変患者における消化性潰瘍の発生原因の一つである可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】