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J-GLOBAL ID：201802265391356351   整理番号：18A1229547

気候変動が藻場生態系に与える影響 気候変動とその藻場への影響~瀬戸内海からみた“迫りくる脅威”~

Climate change impact on macroalgal bed ecosystem-Threatening environmental shift approaching to the Seto Inland Sea-

著者 (1件)： 吉田吾郎 (水産研究・教育機構 瀬戸内海区水研)
資料名： 海洋と生物  (Aquabiology)
巻： 40  号： 3  ページ： 203-209  発行年： 2018年06月15日 
JST資料番号： S0220B  ISSN： 0285-4376  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大型藻類の藻場生態系は,沿岸域の生物生産性と漁業のための重要な場である。1990年代後半から,日本沿岸に沿って,大型藻類の藻場の急速な減少,即ち「磯焼け」の発生が広がっている。沿岸域の海水温の上昇が顕著である西日本においては,暖流(黒潮や対馬暖流)によって影響を受ける太平洋や東シナ海に面した沿岸域に沿って,この減少が最も顕著である。夏季の高温や草食動物の過剰な採餌による,特にカジメ属の温帯域のコンブ類の藻場の大規模な消滅あるいは減少が,これらの海域における大型藻類の藻場の大規模な減少の原因となっている。西日本における最大の半閉鎖海域の瀬戸内海においては,大型藻類の藻場は依然として「健全」かつ生産的ではあるが,将来は気候変動が藻場に影響を及ぼす可能性がある。瀬戸内海における大型藻類の藻場の現状を理解し,その変化のメカニズムを理解し,そして大型藻類の藻場生態系に及ぼす将来の気候変動の影響を評価するための研究を概説し,他の海域における過去の研究からの考察を行った。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *気候変動 ,  *藻場 ,  生態系 ,  瀬戸内海 ,  *生態遷移 ,  暖流 ,  西日本 ,  動物 ,  食害 ,  コンブ科 ,  沿岸生態系 ,  *磯焼け ,  草食動物 ,  褐藻綱 ,  隠花植物

分類 (3件)： 海藻類  (FH02040G) ,  植物生態学  (EE02000E) ,  海洋の構造・力学・循環  (DC06030G)

タイトルに関連する用語 (5件)： 気候変動 ,  藻場 ,  生態系 ,  瀬戸内海 ,  脅威