抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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情報社会の急速な進展により情報倫理は今後ますます重要な位置づけとなってきている。情報倫理は倫理学の応用倫理として出てきた。しかし,情報技術の進歩が急速であり,社会の変化が急激で倫理面が追いついていない面がある。情報倫理の現状は,インターネット社会でのコミュニケーションの実践的な順守項目の列挙であったり,またプライバシーや著作権,情報セキュリティなどの各論についての論述やケーススタディがメインとなっているものが多い。情報倫理の哲学的,基礎的な部分をしっかりと踏まえて,倫理学の応用倫理としての情報倫理の位置付けを明確にしていくことが必要である。また,情報社会はグローバルに情報が行き交い,コミュニケーションがなされている環境であり,情報倫理はローカルなものから普遍的情報倫理となる必要がある。本稿では,コンピュータ倫理の出てきた背景や歴史を俯瞰し,主な学説を確認する。特にフロリディの示すマクロ倫理としての情報倫理(IE)を手がかりとして情報倫理の可能性について検討する。(著者抄録)